路輪一人

フェミニストが地雷です。有料記事は投げ銭方式。払っても払わなくても読めますょ!                     【noto掲載の同人2次小説、18禁版は、学術論文への引用を許可します】

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  • 一人断腸亭日乗

  • storm~建国の狼煙~

    なろうで連載中のラノベ ↓にあるのは推敲前。上にあるのは推敲後の文章です。読み比べるのも面白いかと。

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    即興小説置き場。未完もゴッチャ

最近の記事

ダンダダンを語りたいので語るスペシャル

いうて、まだまだ五釘は燻ってるんですが。 今期覇権じゃね?絶賛放映中のダンダダン、ジャンプラ本誌でもかなり物語の最重要部分に食い込んできた気配のあるこの物語、もしかして令和に出てきた覇権ストーリーなんじゃね?という予感がしている。 オカルティックラブコメ青春バトル、意味が解らない。全部乗せ。 ラーメン屋に入って「ヤサイマシアブラマシマシ」って叫ぶレベル。 それに「エクストラコーヒービターキャラメルフラペチーノ」って言ったらそれが出てくるレベル。カロリーで死ねる。 まあで

    • ダンダダンの考察する時なんじゃない?

      画像は五釘。 五釘は未だに世界の真理で、実はこれダンダダンテーマにも通じます。 ダンダダンの考察やってる人が少なすぎてアボーンなんだけど、考察の強度に耐えられる物語なんじゃないか、っていう予感がスゴクあって。 あの一枚を見て最近はずっと「ダンダダン 曼荼羅 」で検索している始末。 曼荼羅とダンダダン、合うようで合わない。あとすごい気になるのが、中央の仏様の顔がうずまきになってるところ。すごい怖い。 反転仏、というか。邪神化した仏、というか。 なんとなく「怖い物」なん

      • そろそろ呪術廻戦の総括を始めようか

        画像は、呪術廻戦オマージュ()の俺のオリジナル小説 「AVOCADO」の主人公二人。ユーノゥ?!ハー?! 五釘に決まってんだろ。 俺Xで更新中。興味があれば。 呪術廻戦の総括早いって?いやいや、そろそろだろ、と俺の中のゴーストが囁いたのでしてみんとてすなり。まぁアレね?一年間宿儺と戦い続け、俺は既に五釘パラダイスで五釘ファミリーを形成し、なんならほら、五釘転生ストーリーまで!五釘素晴らしい。五釘は祈り、五釘は救い、 聖寵めでたし 充ち満てる五釘 汝の守護に感謝します

        • 【考】ストグラ 一回目

          何回やんねん。 最近はストグラ、というヤツを観測している人間です、よろしくお願いします。トップ絵は「俺が描いたんやからええやろ」ですし、ネタ的にはストグラ内「特殊刑事課」ネタ。半年ほどの観測の結果、つらつら書いていきたい、けれども、特定の配信者さんのあれこれは言いません。 まずまあ、ルール違反ですし、それ以上に「ストグラ」というシステムに焦点を絞ってみていきたいなーと思う次第です。 ストグラってなんやねん 説明が非常に難しい。 ゲーム実況者・配信者(この場合youtub

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          STORM 16

          Falling 2  それでも私は、死ぬ理由を探している。 数週間、私の身体を支配するジョカ、という人間と生活を共にしてわかった事がいくつかあった。 日中は負傷兵の世話をし、夜は兵士の性処理を行い、身体中が軋むほどの疲労を抱えながら気絶するように眠った後、起きる直前少しだけジョカの支配が解かれる気配がする。 起床時の倦怠感と抜けきらない疲労に頭を抱えている間に、あいつが戻ってきて何事もなかったかのように毛布を跳ね除け、ベッドから腰を浮かす。夜の始まる暗い廊下を進み、尿

          例えば知識についてのお話

          近いうちにSTM更新予定ですー。 久々にですね、某ブログを見ました。 うわぁ、バカだなあ、すごいなあ、やばいなあ、ダメだなあ、という感想が溢れて心が破裂しそうだよぅ! 秦氏とユダヤの件、やっぱ最新の研究と学説ではバッチリ否定されているんですね………。基本陰謀論にハマる人間は人生楽しくない人なので、可哀想だなあと思うことしきりです。みなさん幸せですか?はい、私は幸福です! 言わされてる感、言ってる感、まあどっちでも幸せ系を感じられているんならいいんじゃないですか、地元最高!

          例えば知識についてのお話

          STORM 15

          Falling 1  コヌヒーへ向かう船の中で、初めて襲われた。 味見だ、と笑いながら私の身体に手を伸ばした初老の男はその船の船長で、私は上目遣いに彼に媚びながら、優しくして、と吐き気を催すセリフを言った。 私が言ったんじゃあない。私の体を支配している、ジョカという男が演技して言った。 私は抗った。動かない腕を何度も動かそうと努力した。 男の舌が私の肌を舐める。嫌悪に鳥肌がたって、私は絶叫したはずなのだけど、口から出てくるのは甘い溜息、本当は男の頬を平手で打って、そ

          STORM 14

          Purple Lamborghini 3  まぁまぁ、と言葉を投げたのは、フェニスの隣に座する白い顔の男だった。 「レディには刺激が強い世界だ、あまり一気に慣れさせては趣がなくなる。一定の清楚さは必要だ」  長い足を弾ませて客人用の椅子から腰を上げた男は、貼り付けた様な笑顔はそのまま私のそばへと降りてきた。 そして、顔と同じ白さ、何処か土気色をした手のひらを私に差し出して、膝をつく。 「大丈夫かね?美しいお嬢さん」  全てが私の常識の外で、頼れるものが何もなかった

          STORM 13

          Purple Lamborghini 2  端的な自己紹介を済ませた後、シン・ライツはすぐに振り返り、目の前の巨大な白い扉に手をかけた。  置いていかれてなるものか、と思った。  世界は確かに間違いでは満ちている。  だからこそ私達、女性には理性があり、その理性をして他者を教育しなければならない。  足早に彼の背中へ追い縋った。  短い三段のステップを駆け上がり、彼の高い背中を見上げながら抗議の言葉を腹で練った。  背が高くて足が長いから、私は走らなくちゃ彼に追

          STORM 12

          Purple Lamborghini 1  ずっと自分が嫌いだった。 劣等感に苛まれ続けていると、段々と自分の内部を見るようになる。 外部は酷いものだから、内部にしか逃げ場がない。 だから内部を見る。 そうすると、このネガティブな感情の源泉がわかってくる。 私の場合は名前だった。 正確にいうと、ファミリーネーム。自分の、名前自体は気に入っている。 サエル。 私は、サエル・ベル。 ベル。この名前だ。一生私について回るこの名前。 人が私を呼び止める時、親しい

          STORM 11

          interlude 1 ~幕間~  西と東とが交わる交易点、サウス・アラギラという大国にはある特徴があった。 その国内では、誰もが誰の許可もいらず、自由に品物を売買することが出来る。 例え外国人であってもだ。 サウス・アラギラの街のど真ん中に開かれた広大な土地は、『ギラン』と呼ばれ、使用料を払えば何を売っても構わない。 そこに人の首が並ぶ事もあるし、非合法の薬物が並ぶ事もある。 当然武器の売買も自由であるし、人身売買も合法だ。 税金はかからない。このギランを利用

          STORM 10

          butterflyeffect 10  火照った頬を切り裂くのは、張り詰めた冷気だった。  黒い夜の鳥を追いかけて、僕は階段を駆け上る。 耳にうるさい、銃が僕の背中でカチャカチャ音を立ててる。 ヨーセフによく言われた、なるべく音を立てない様に動くんだ。 そんな事頭から全部飛んでいってしまうぐらい、僕は興奮をしていた。 なんでだろう。 導師アースィムを言い負かしたから? 見たこともないぐらい強く、綺麗な人に出会ったから? 理由は多分、色々ある。 色々あるけど、今は何も関係が

          STORM 9

          butterflyeffect 9  そいつが現れたのが、ヨーセフの処刑から一週間経った晴れた夜のことだった。 街外れの街道の端でそいつを待ってた僕の前に、奴は音も立てずに闇の中から現れた。 夜がたわんで波になって、その隙間からぬるりと白い顔が這い出てきて、次いで強いタバコの香りがあたりに漂った。 男は腰を曲げて、伸ばして一服大きくタバコの煙を吐き出す。 彼の口からでてきた、息なのか煙なのか、底冷えする夜の中に溶けていった白い帷を通して、彼の濁った瞳は僕に向けられた。 背筋

          STORM 8

          butterflyeffect 8  Stormだと、とヨーセフが言った。 奥歯を噛み締めたとても聞きにくい声だった。だから彼が何かしらを堪えて発言しているのがよくわかる。 感情は多分、怒りだろうと思う。 「あの狂犬どもを呼び込む気か!」  導師アースィムは動じない。 鋭い顎に讃えた髭を更に鋭く、細い目を輝かせてヨーセフを見ている。 「知らないのか?!Stormだぞ!関わったものは全て死ぬ、全てを奪って消し去る、それがstormという集団だ!あいつらから何かを掠

          STORM 7

          butterflyeffect 7  ケルベラの皮のブーツが硬い雪を踏む音がする。 一晩中降り続いた雪が全てを白く包んでしまうコヌヒーの冬だ。 朝から雪かきに追われて、アジト周辺の哨戒偵察に行けたのは、日も暮れた頃、また降り出した雪にうんざりしながら僕は高い空を見上げる。 コヌヒーの冬はいつもどんより曇っていて薄暗い。 前を行くのはヨーセフ、僕とルルワの婚姻を指揮してくれた、反乱軍の隊長。 でも最近は少し、立場が弱い。 導師アースィムに逆らったかららしい。 僕

          STORM 6

          butterflyeffect 6  僕達を見下げたヨーセフは言った。 「ハーディはどうした」  薄汚れた泥まみれの体を誇る様に立った僕達は、今度は物怖じせずに彼に告げた。 「死んだ」  ヨーセフはその棍棒みたいな銃を一度揺らして顔を伏せた。 毛のない頭部を片手で撫で、顔を上げた。 口髭は藪みたいに茂っているのに、頭にはない。 僕はそれが少しおかしかった。 でもヨーセフの目は、学校で見るどの導師様よりも怖くて光っている。 ぎょろぎょろした大きな目玉が右に左に、僕達の