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インフルホーリーナイトに「光る君へコンサート沼ル音楽会」の録画を見て自分の人生をちょっと振り返った

今、我が家はインフルの館になっている。子ども2名が順番にインフルAに罹患。子どもと言っても大学生と高校生なので、小さくはないのだが、どうしたって、熱がすごく高い。
先にかかった高校生は、いつも発熱など具合が悪いときになぜか干瓢巻きが食べたい、干瓢巻きなら食べれる、と言う。今回も干瓢巻き買ってきて、と言ったので、12月24日、仕事帰りにスーパーへ行った。今夜は聖なる夜だよ?クリスマスイブってやつだ。そりゃそうだ。惣菜コーナーには、骨付きチキンとか、豪華なものしかない。ネギトロはあるけど、干瓢巻きは無いんだよ。
すまん、干瓢巻きなかったわ。そういって部屋をのぞいたが、高校生は息しているか心配なくらい、こんこんと寝ていたのだった。
翌日、別のスーパーで、干瓢の入った太巻き、お赤飯、お稲荷さん、ザ・干瓢巻き3個がはいった助六寿司を無事にゲットし、見せた。うわぁ、美味しそう!と目の下にくまを作った高校生は少し回復したようだった。赤飯はいらない、そう言ったので、それは私がクリスマスディナーとして食べながら、そうだ!「光る君へコンサート」の録画をみよう!と思い出した。

大河ドラマ「光る君へ」の印象的なメインテーマ曲「Amethyst」を作曲した、冬野ユミ氏のパイプオルガン演奏でコンサートは開始。
それを聴いたときに、すべて納得してしまったというか、この方に作曲を依頼したチーフプロデューサーを敏腕と言うべきか、「光る君へ」として紫式部を主人公に大河を制作する、という企画の骨に最初から曖昧さがなかったからだろうことが感じられた。正直、源氏物語のドラマとして、色恋沙汰とか愛した・愛された・愛されなかったとかそこまで興味はなくて。でも、「光る君へ」ではそれだけではなく、平安時代の背景や女流作家の誕生の歴史とともに、一人の女性の生き方として現代と同じような悩みや葛藤があり、自立した女性の物語として描かれていた点が一番面白かった。刺さる台詞もたくさんあった。

このコンサートで演奏される曲を聴きながら、ドラマのいろんなシーンを思い出していた。
人の一生の中で、才能を発揮するとき、始まりや終わり、喜びや悲しみ、出会いや別れがあったりする。
命が尽きるときは来るけれど、途切れない絆もある。
ふと、私の人生の起承転結には、どんな曲がふさわしいだろう?と、思ったりもした。私にはどんな出会いがあっただろう、私は自分の力をこれまで表現できてきただろうか?
音楽を聴いても若いときはそんなこと思いもしなかっただろうに、いい歳になったもんだ。

チーフプロデューサーは、曲はあて書きのような形ではなく、予めたくさん作曲してもらっていたのだが、それが不思議と映像にピタッとはまることがあった、と言っていた。それこそ作曲家の渾身。
アンコールとして、メインテーマ曲Amethystが演奏され、コンサートは締めくくられていた。素晴らしかったので、生で聴きたかったなぁ。

余韻に浸っていたのもつかの間、大学生が9度の発熱。
さすがに高熱の人が自力で車を運転して病院に行くときに事故っては大変、と思い仕事を休んで、私が運転して病院に連れて行った。が、しかし、そのとき自宅近くの狭い路で対向車とすれ違うときにポールにぶつけてしまったのだった。
私が気をつけるべきはインフルではなく、ポールだったという、とんでもクリスマス。

でも私、今のところ、インフルにはなっていない。
それだけが救いよ、サンタさん!

来年になったら「べらぼう」も観るからね。
さあ、今日で今年の仕事を納めねば。


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