ひしのこ

映画など印象に残った場面を、詩や散文で感想として書いてみる。

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最近の記事

パリ・オペラ座白鳥の湖IMAX上映観てきた

11月8日から11月14日までの7日間だけIMAX上映される、パリ・オペラ座白鳥の湖を早速鑑賞。 事前予約してど真ん中を一人で座席指定したときは3割くらいしか席は埋まっていなかったが、行ってみると前の2列以外は満席だった。予約して正解。 舞台を、映画のスクリーンで鑑賞するのだが、コール・ド・バレエは上から、あるいはジークフリート王子の目線からオデットを観たり、舞台を観ているか映画を観ているか不思議な感覚だった。 曲が終わるとつい拍手をしてしまいそうにもなる。 パリオペラ座

    • TBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」とVaundy「風神」のMVは観たらいい

      たまたま観た第1話、柳楽優弥さんの演技に惹き込まれ、今期は今のところこのドラマだけ観ている。 そしてたまたま主題歌がVaundyの耳に残る楽曲だった。 このドラマ、家族の愛と絆だけではなくサスペンス要素もあり、今のところ第3話だけど、まだ先の展開はどうなるかわからない。 何と言っても出演者の演技が素晴らしくて、柳楽優弥さん演じる小森洸人に至っては、明日私が出勤したら職場にいるんじゃないか?と思うくらいリアル。平穏な日常を保って暮らしている、優しくて特段の変哲のない人物像

      • アニメーション作家の黒坂圭太氏のライブドローイングを、国立新美術館に観に行って感じたものは

        今日は大学生時代に私が所属していたゴルフ部のOBコンペで現役生と大先輩と千葉で楽しくプレーをした後、国立新美術館へ自家用車で移動。 目的は私が小学生だった時の美術科目の恩師であり、現在は武蔵野美術大学の映像学科教授であるアニメーション作家の黒坂圭太氏の「ライブドローイング」を拝見するため。ICAFと言われる、美術学生のアニメーション最前線がわかるイベント内で行われるものだった。 「ライブドローイング」というものを私は初めて拝見したのだけれど、与えられるお題に沿って即興で絵を

        • NHK特集「私は日本のスパイだった〜秘密諜報員ベラスコ〜」 終戦記念日に観る、私を走らせる映像作品

          昭和57年度の芸術祭でテレビドキュメンタリー部門の大賞を受賞した本作を、ご存知だろうか。太平洋戦争中の日本の諜報活動の新事実が明らかになったドキュメンタリー映像。 5〜10年ほどの間隔で再放送されるのだが、直近では2021年8月10日に放送されている。 お盆の時期、そして終戦記念日のこの時期、大人になってからの私はこのDVDをほぼ毎年見返している。 ひとつは外交官だった亡き祖父を思い出すために。 もうひとつは原爆投下により犠牲になった方々、そしてその歴史の上に今の日々が成り

        • パリ・オペラ座白鳥の湖IMAX上映観てきた

        • TBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」とVaundy「風神」のMVは観たらいい

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          去年観た映画「ダンサー イン Paris」よかったなぁ パリ五輪開幕!

          去年観た映画の中で、「ダンサー インParis」よかったな、とパリ五輪の開会式を観て思い出した。 パリ・オペラ座バレエ団のプルミエール・ダンスーズで現役ダンサーのマリオン・バルボーが主演の映画。恋人の裏切りに重ねて、怪我でエトワールになる夢を諦めざるを得ないエリーズは、その挫折を通して、家族や友人の支えや、新たな恋と踊ることへの情熱を感じ、成長していく希望の物語。 冒頭はパリ・オペラ座のキャットウォークまで見える舞台の袖や裏からの映像と、マリオン演じるエトワール、エリーズ

          去年観た映画「ダンサー イン Paris」よかったなぁ パリ五輪開幕!

          北朝鮮拉致問題、人権の研修として映画「めぐみへの誓い」を観た

          人権に関する職場での研修が、北朝鮮の拉致被害者である横田めぐみさんを題材にした映画「めぐみへの誓い」の鑑賞だった。 ドキュメンタリーではなく、ドラマ仕立てになっているのだけど、亡くなられた横田滋さんを原田大二郎が演じていて、似てるなと思いなら鑑賞した。 映画の解説は以下の通り。 ーーー 13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを中心に、拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いたドラマ。劇団夜想会主宰の野伏翔が演出・脚本を手がけた舞台劇「めぐみへの誓い 奪還」を、野伏監督のメ

          北朝鮮拉致問題、人権の研修として映画「めぐみへの誓い」を観た

          ティファニーワンダー展を観にTOKYO NODEに行った後、町中華に行った夜

          昔の仕事仲間と、その頃よく行った虎ノ門の町中華で集合予定があったが、スタートが遅めだったので、その前にティファニーワンダー展を観に行った。 当時はまだ虎ノ門ヒルズ駅を作っている途中で、今回初ヒルズ駅。駅の改札からTOKYO NODEまでは最初のエレベーターがやたら大きくて、どれに乗ればいいの?という感じだったけど、平日の夕方でも混んでいるということもなく、スムーズに上階にたどり着くことができた。 だけれどティファニーワンダー展には入場するのに並び、展示物を見るのに並び、と

          ティファニーワンダー展を観にTOKYO NODEに行った後、町中華に行った夜

          どんなときも『格闘する者に〇』だ 三浦しをんの本を喫茶店で読む

          実家近くの若者に人気のとある街に、昔から変わらず美味しいホームメイドのケーキとオリジナルの紅茶がいただける、お気に入りの喫茶店がある。 駅が地下化される工事の影響で線路の反対側は新しい店で栄えたが、こちら側はコロナ禍もあっていよいよ入れ替わりが激しくなり、なくならないでほしいと思うお店もどんどんなくなっていく。そんな中、このお店は休日は予約しないと入れないこともある人気ぶりだ。 昼過ぎに店のある急な階段を上り、満席ではないことをガラス越しに見やって、今日は軽食だけでなくケーキ

          どんなときも『格闘する者に〇』だ 三浦しをんの本を喫茶店で読む

          三浦しをん著『舟を編む』 ことばの大海原の航海で、明かりを見つけるための舟

          すでに映画、アニメ、ドラマになっている小説『舟を編む』、面白くてあっという間に読み終わってしまった。 ものがたりは、玄武書房が新たに刊行する辞書『大渡海』を担当する、辞書編集部の個性的な面々が繰り広げる、紆余曲折ものづくりと、それぞれの人生のおはなし。辞書はことばの海を渡るための舟、という意で『大渡海』と刊行前から辞書名は決まっている。編集者はその舟を編む者ということで、この小説のタイトルは『舟を編む』なのだった。 読者である私は昭和の人間なので、辞書や辞典、図鑑といった

          三浦しをん著『舟を編む』 ことばの大海原の航海で、明かりを見つけるための舟

          旧岩崎邸庭園「みどりの日」は無料開放! トイカメラで華道作品と撮ってみた

          私の中で毎年恒例でカレンダーを購入している、華道家の假屋崎省吾氏のいけばな作品展が旧岩崎邸庭園で開催されている。 假屋崎省吾氏のいけばなは、花はもちろんそのものが文字通り華やかで美しいんだけど、どこか退廃的というか、命あるものをいける侘び寂び、そこに男性的な大胆さみたいなものがあわさってとてもロマンティック。好きなので、毎回拝見している。 昨年も春・音楽祭とあわせて開催されていたか、はたまた今年パワーアップしたのか、弦楽四重奏も聴けるし、カーリー先生の生け花デモンストレーシ

          旧岩崎邸庭園「みどりの日」は無料開放! トイカメラで華道作品と撮ってみた

          右手には右手の、左手には左手の分担が、私にはあった件

          新年度になると、新しい仕事仲間によく聞かれることが、左利きですか?というもの。 俄然右利きなのだけど、PCのマウスを左手で使っているためにそう見えるらしい。 ううん、右利きだけど、いつも右手ばっかり忙しいから左手が手伝ってるだけ、とよくわかんない、聞いてきた人には面倒だろう回答をして、そうですかはははとなる。 本当に作業効率の向上のためにそうしているだけなんだけど、子供の時に右手と左手の分担の違いみたいなものは、親から教わったことはなかった。 そんなの教わらないのは当たり前な

          右手には右手の、左手には左手の分担が、私にはあった件

          ひしのこの春のうた

          ひしのこは春に生まれた 窮屈な殻を内側から割って出てから見た景色は 青い色と優しいピンク色だった キラキラ光って混ざるようだったのを覚えている 青い色から小さな丸いピンク色のものが ひらひらくるくるいっぱいいっぱい降ってきた それは、さくらのはなびら、というらしい ピンク色の、さくらのはなびら、の絨毯を進むときはすごく柔らかかったね それにすごくきれいだから、絨毯がどこまで続いているか見回した そのとき、僕の背中のピンク色が、さくらのはなびら、の絨毯と一緒になって溶けているの

          ひしのこの春のうた

          ブルースアレイジャパンでサックスライブ鑑賞は新年度すぐのエスケープ

          昨夜はサックスプレイヤーの小林香織さんのライブ鑑賞に、姉と目黒のブルースアレイジャパンに行ってきた。 新年度が始まったばかり、そして私も予定外に仕事の担当が変わったばかり、早く帰れるわけないんだけど、ごめん!と右隣に頼んでいざ目黒へ。 4/1から丸一週間、慣れない仕事ながら、私、善処したと思うんだけど、久々に頭がパンクしてるのでしばしエスケープ。 小林香織バンド、皆さんそれぞれに技量と個性、こなれ感も間近で観てかっこいい。 香織さんはバリトンサックスの演奏も披露してくれて

          ブルースアレイジャパンでサックスライブ鑑賞は新年度すぐのエスケープ

          超古典的きもの道 着付けより難しいのはヘアアレンジだ

          先日、長男の高校卒業式があった。 子どもの行事や冠婚葬祭は、装いそのものに意味を持たせられるので、殆ど和装にしている。 洋服のブランドとか色や形を考えずに礼節を保てるので、準備の時間さえあれば着物のほうがラクなのだ。 その代わり、着付けとヘアアレンジは自分でやる。 きものは大半が今は亡き父方の祖母のものなので、よく言えばヴィンテージばかり。 きものをたとうしから出して並べ、帯をあてがい、この着物をどの季節にどんなシチュエーションで着よう?とあれやこれや考えるのが楽しくて。

          超古典的きもの道 着付けより難しいのはヘアアレンジだ

          沢尻エリカ主演舞台 「欲望という名の電車」乗ってきました

          公式サイトをみて「欲望という名の電車」テネシー・ウィリアムズだ!とタイトルを思い出し、チケット発券用のメールを検索して、無事にコンビニで発券。買ったのは去年だった。 あらすじやキャストを確認のうえ、娘(高校生)と観るのもアレかなーと思い、家族ではなく友人を誘ったのだった。 当日、箱は新国立劇場中劇場、東京公演の最終日に観劇。 ストーリーやキャストは公式サイトでご確認いただくとして、沢尻エリカ氏は好きだったので、生で観たいと思ったのが抽選に申し込んだ動機だった。 かつて大

          沢尻エリカ主演舞台 「欲望という名の電車」乗ってきました

          ユーミン SURF&SNOW in 苗場2024 観てきた

          先週は1日仕事休んで姉と二人でいざ苗場。 上越新幹線たにがわで越後湯沢へ。指定席車両の我々以外は全員と言っていいほど外国の方たち。異国の列車か。 越後湯沢についてから苗場プリンスへのシャトルバス乗車のまえに、むらんごっつぉで素敵なランチを。金曜日だから空いてる。 しかし、2月頭の越後湯沢駅でこんなに雪がないのは初めてで、戸惑うばかりだ。 ユーミンファン歴48年の姉と、私も30年くらい前に高校生だった頃から各種ユーミンのコンサートには来ている。 いつか観た、逗子マリーナのラ

          ユーミン SURF&SNOW in 苗場2024 観てきた