その光で未来を照らしてほしい 〜 「月光浴」 柴田淳
テラスにひとり。飲み干したコーヒーカップを月光が照らしている。月光浴。ひとり、わたしが流している涙は、そのまま天に還って星となる。
テラスにふたり。コーヒーを入れた。水面に月と星が映る。星や月がその角度を少しだけ変える間に、あの人は旅立っていった。
月光浴、ひとり。
月の光よ、あの人の行き先を明るく照らし出してほしい。あの人が進んでいく未来が闇に包まれることがないように、その神秘的な力で。
そして、星に還った涙と共に、わたしもその光で映し出してほしい。わたしがこれから歩む世界に一筋の光を与えてほしい。私が歩んで行く未来が闇に包まれることがないように、その神秘的な力で。
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