今、二人がここにいるという事を大切にしてほしい 〜 「ギブス」 椎名林檎

過去に捕らわれることと、過去を振り返ることは意味合いが違う。

振り返ったって良くて。

それをこれからのミライのエネルギーにすれば良いだけ。過去に留まるのではなく。

そうやって、不確実で絶対なんてないミライを創って行けばいい。

歌詞にあるように、写真は思い出の一つ。今という時間を切りとったその中では時間は進むことは無い。二人にとって。

歌詞にあるように、世の中に絶対的真理というものは存在しない。絶対というミライはありえない。絶対という言葉を使ってしまうと、真実から離れてしまう。二人にとって。

過ぎ去った過去に捕らわれるのではなくて、まだ見えない不確定な、絶対なんてないミライに不安になるのではなく、今、二人がここにいるという事を大切にしてほしい。

この曲はそんなストレートな願い。

ギュッとする、彼が彼女のギブス。