あの、何もなかった年を、印象付ける曲であることは間違いない ~ 「Mind Circus」中谷美紀
坂本龍一作曲。
1996年。当時大学生だったが、驚くほど印象に残っていない年。
スペインに旅立って人生観が変わるのは翌年だし、この年は、いたって平凡な何事もない年だったといえる。
サッカーの欧州選手権が開催されて、まだジダンはおろか、フランス代表はさほど知名度が無く、カントナはカンフーキックで去っていったし、ジノラやジョルカエフらが、代表を引っ張っていた。
オランダはベルカンプが成熟し、アヤックスフィーバーが起きていた。
イタリアは、バッジョが冷遇され始め、デルピエロは代表では輝かず、トッティは数年先で、アルベルティーニが衰えかけて、、という時代。
ドイツは、1990年の余韻で生き残っていたが、ザマーという不世出のリベロがいたからこそ勝てたのだろう。彼がいなかったら、ドイツは98年を待たずに早めに、国内改革に手を打てたかもしれない。
イングランドは、ベッカムはまだ先で、シアラー、ガスコインらが光っていて、良いチームだった。
スペインは、まだまだ。勝てる気配すらなかった。ラウールはもう少し先。
この欧州選手権は、クロアチアやチェコが頑張っていて、見応えがあった。各チームのユニフォームもかっこよかった。
1996年といえば、これしか思い出されない。
ただ、大学の学食や、購買、最寄りの商店街で、中谷美紀の「Mind Circus」が良く流れていたことだけは覚えている。刷り込み効果で、刷り込まれているが、あの、何もなかった年を、印象付ける曲であることは間違いないのだ。
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