「Blue Moon Blue」 今井美樹
英語では「めったにないもの」といった意味合いで、Once in a blue moonという言葉が使われることがあります。
青い月、月が青く輝くと言ったことが実際には無いようですが、それくらい珍しいということなのかもしれません。
月にまつわる小さい頃の思い出があります。
祖父母の家が離れた場所、山の奥の方にありましたので、夜は19時ほどにして草木も眠る丑三つ時の様相を呈しておりました。そこから自宅にもどる車中。景色が見えないので、退屈な道中。後部座席に寝転がってぼんやりと窓から空をみておりました。
季節は忘れてしまいましたが、あたりには靄がでていて、見上げる月もその靄に隠されていました。白みがかった黄色い月は、その靄の中で、青みがかって一層神秘的に輝いておりました。
ふと、月が2重になっているのがみえました。その靄が光を反射したのか、窓ガラスの反射なのか、いずれにしても2重になった月は、いつまでも車の後を追いかけてきます。
夜は千の目を持つとは、古い小説のタイトルですが、まさにそんな雰囲気でした。
靄の中を進む車と、いつまでも追ってくるような2重の月。
いつの間にか眠ってしまっており、特にオチはないのですが、今でもあの光景を覚えています。
という、そんな思い出。
まさにOnce in a blue moon
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