「ムーン」 レベッカ
「サムシング・グレート」
という概念があります。
目には見えないけれども大いなる存在。神とも呼べるものかもしれません。
人知を超えた出来事が起きた時、奇跡的な偶然が起きた時、そういう存在に導かれたと感じることがあると思います。
宗教的な考えとは別に、誰もがこういった大いなる存在を気にしたことはあるのではないでしょうか。
そんなことを考えたら、この小説を思い出しました。
「夜は千の目を持つ」(ウィリアム・アイリッシュ)
The Night Has a Thousand Eyes
夜は千の目を持つ。これは、こんな意味なんだそうです。
晴れ渡った日の夜空には無数の星が瞬きます。その星が、目となって、我々をいつも見ているのだと。夜空の無数の星は、ある意味、大いなる第3者の視点を持っていると。
実は、レベッカの「Moon」も、同じような第3者の視点を持っています。
Moon あなたは知ってるの
Moon あなたは何もかも
初めてキスした日のことも(一部引用)
夜空に浮かぶ星や月はすべてお見通しなのかもしれません。
思い出すのがレベッカが再結成してツアーに出た2017年。ツアーファイナルの日本武道館。
「Moon」が始まります。レーザーが舞台上に大きな月を描き、その下で、NOKKOが歌い始めます。
それを武道館の2階席から見ながら、月がNOKKOを見てる構図を作り出していると感じました。そして、その時は、観客である我々がまさに「月」そのものだったように思います。
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