南西沖地震に見る1993年の思い出 ~「夏の日の1993」 Class
地震雲だったかも。。
1993年の夏、北海道の片田舎に住んでいた頃。
部活の帰り道。
晴れ渡った昼下がり。一面に広がっている畑の中を縫うようにのんびり自転車を漕ぎながら自宅へと向かっていた時の事。
ふと空を見上げると、ちょっと面白い形の雲が出ていて。それはオオサンショウウオのような、サツマイモのような、、そんな形。
それを見て、ああ、そういえばと思ったのですね。
そのころ読んでいた矢口高雄さんの「激濤」という漫画を思い出したのでした。
(この漫画は、1983年の日本海中部地震後の秋田が舞台。地震によって人生にさまざまな影響を受けた方々を取材して漫画にまとめたものです。震災や天変地異のもたらす奇妙な人生模様が描かれていて読み応えがあります。)
この中に「地震雲」を研究している方を紹介した章があって。
日本海中部地震の時は、そのような雲が出ていたのだとか。
(実際、雲は、地震の影響だけではなく、さまざまな要素で形が変わっていくものなので、「地震雲」のような形のものが出たから地震が来る!という風に、予知としては活用が難しいといわれています。)
この漫画を読んでいたので、この奇妙な雲を見た時に、ああ、地震雲みたいだな、地震が来るかな、、と思ったんです。(今でこそスマホがありますが、当時は写真に残せなかった。。)
そして、数日後、、そんなことも忘れていた頃に北海道南西沖地震が発生しました。
前兆のこと
前兆と呼ばれるものを紹介した書籍は書店にも、図書館にもいろいろとあります。その点については詳述いたしません。もちろん地震の前兆がすべて確実ではなく、自然現象にすぎないものもあります。
いろいろ調べて感じたことは、気を付けることはできるということ。
つまり、前兆と言われていることを鵜呑みにしたり、過度に恐れたりするのではなく、周囲の環境をみて、感じて「なにかがおかしい」という感覚を研ぎ澄ますことが大切。
そういう意識を持つだけでも、日ごろの危機意識は変わってくるような気がします。
【いくつか前兆と言われているものを】
(あくまでも書籍からの参考です。自然現象がすべて前兆とは限らないですので。)
・電線に鳥がたくさんにとまっていた
・水洗トイレの水の水位が下がった
・ラジオが普段受信できないエリアの電波をキャッチした
・夜中にカラスがさわぐ
・花の狂い咲き(これは関東大震災直前にあったらしく、芥川龍之介も書いております)
・劇的に真っ赤な夕やけ
・妙な雲(垂直に立つ雲が怪しいと言われているようです)
第6感
そう考えると第6感というものにたどり着きます
戦時中、戦地にいるはずの人が夢枕に立ったなどはよく聞く話ですし、直感的に乗らなかった乗り物が事故を起こしたなどは、そういった例になるのでしょう。
前述の書籍の中に、阪神大震災の前に発生した奇妙な前兆というべき現象をまとめたものもありました。その中には、どう考えても第6感的なものだと思うものもありました。
たとえば、うろ覚えですが、寝ている子供が寝言で奇妙なことを話したとか、何か嫌な感じが続いていたとか。
まあ、このあたりは、誰もが共通して実感することができない分野ですから、科学的な証明・解決は難しいと思われ、ゆえに、噂レベルで終わってしまうとは思います。
ですが、目に見える前兆と同じように、何かを直感で感じたら気を付けることはできると思います。そんな風に直観を信じていくことが、身を守ることになると感じます。
そんなことを考えていた、1993年でした。
あの頃、そういえばこんな曲があちらこちらで流れていました。