もし自分の遺伝子と会話ができたら?今の悩みが軽くなるのかもしれない
「遺伝子」というと自分の体の中にありながら、ミクロすぎて遠い存在のように感じてしまいます。
生命科学の本には少し興味はありましたが「難しいのでは?」と、超文系の私はいままで敬遠しがちでした。
しかし最近、「ビジネスと人生の見え方が一変する」という副題に誘われて、『生命科学的思考』というタイトルの本を手に取りました。
著者は、生命科学の研究者であり遺伝子解析サービスを提供する企業を立ち上げられた高橋祥子さんです。
科学的な研究とご自身の起業の経緯も絡めた視点から、生命科学とビジネスをわかりやすく行き来する本でした!
たくさんの示唆の中から、私が面白いと感じた視点を3つご紹介します。
(*´ω`)
感情はどこからやってくるのか?
私たちの日常生活では毎日いろんな感情が生まれます。
特に不安や怒りの感情はなんとも処理するのが難しいです。
どこからこんな感情が生まれてくるのか?
それは私たちの体を作っている遺伝子の仕業でもあるようです。
私たちが不安や怒りを感じるのは「自分の生存が脅かされている!」という危機感を、遺伝子が感情を通して伝えているようです。
例えば、ひとりぼっちの状態も人間が集団で生き延びてきた記憶が遺伝子に刻み込まれているので、孤独になることへの不安感があるのでしょう。
自分のネガティブな感情の原因が遺伝子からのメッセージだと思えると、不安な感情も「悪いことではない」と受け入れられるように思いました。
(^-^)
主観的な意志
では、私たちは遺伝子にプログラムされた仕組みのままに感情に流されて生きていくことになるのでしょうか?
遠い過去の環境と今自分が生きている状況は違うはずです。
どこかしらは今の環境や大きな社会を意識した行動に変えた方が良いと思われます。
プログラムされた感情に反して自分で行動を選択するためには、「主観的な意志」を使うということです。
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私がふと感じた身近な例です・・・。
昔々の生活では、食料にありついたら「食べられるだけ食べておく!」ことが長く生き延びるためには正解だったでしょう。
そして現在、私はこの本を読みながら・・・、目の前にあるポテトチップスに手が伸びようとしています・・。
私の遺伝子は、
「とりあえず食べてカロリーを貯めておけ!」
と命令してきます。
しかし、カロリー摂取過多を自覚している私はこの場面では
「主観的な意志」を発揮して
「今日はもうポテチはやめておこう・・」
と、遺伝子に抗うのです。
たいへんレベルの低い「主観的な意志」の例になり申し訳ありません・・。
(´;ω;`)
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高いレベルでの「主観的な意志」の発揮は、本能的な個人の利益よりも社会の利益を優先する行動を選択できるようになるということかもしれません。
(*´ω`)
生命は失敗許容主義
私たちは日常生活や仕事の上で、
「できれば失敗したくない!」
と思い、あれこれ考えて行動していることが多いと思います。
しかし、私たちの生命は「失敗を恐れずにトライ&エラーを繰り返す」ことを繰り返してきたようです。
先の読めない環境変化に向かって、生命はいろんな変化をみずから試して長く生存するための「進化」をしているのですね。
それを考えると、私たちは日常生活でうまくいったワンパターンを(失敗を恐れて)繰り返すよりも、もっとリスクをとった「進化」を楽しんでもいいのかも!!
と思えました。
(*´ω`)
まとめ
ざっと、私が心に残った部分を抜粋してみました!
リチャード・ドーキンスさんの『利己的な遺伝子』からの引用も多くあり、初めて生命科学を学んでみたいと思う方で、実社会でのビジネスにも興味のある方にはちょうど良い本だと思います。
自分の内面と向き合うなら、たまには自分の遺伝子に興味を向けてもいいなと思いました。
(*´ω`)
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