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大乗仏教 如来蔵思想・唯識思想

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#形象

【大乗仏教】シャーンタラクシタの唯識派批判

【大乗仏教】シャーンタラクシタの唯識派批判

前回は、シャーンタラクシタによる有部の無形象知識論批判と経量部の有形象知識論批判を見てきました。今回は、シャーンタラクシタによる有形象唯識論批判と無形象唯識論批判を見ていきたと思います。

有形象唯識批判

【有形象唯識論の特徴】
・外界は存在しない
・照明(阿頼耶識の中心)と形象(阿頼耶識の種子とそこから生じる主観と客観)は実在する
・思惟や感情といった、表象以外の精神作用は真実在ではない

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【大乗仏教】ラトナーカラシャーンティ

【大乗仏教】ラトナーカラシャーンティ

ラトナーカラシャーンティ(ラトナーカラ)は10世紀後半から11世紀初頭にかけて活躍した仏教学者であり、この時代の「無形象唯識派」を代表すると同時に、中観派と唯識派とが二つの異なった伝統ではなく一つのものであることを強調し、両学派の理論を一致させることに努めたとされます。

ラトナーカラが主に議論対決したのは、有形象唯識派と究極的には認識も外界の対象と同じように実在でないとする説(中観派)です。

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【大乗仏教】後期中観派の中核

【大乗仏教】後期中観派の中核

シャーンタラクシタ、カマラシーラ、ラトナーカラシャーンティの説はいずれも『入楞伽経』の中にある詩頌を中核にしていると言われています。後期中観派の哲学と瞑想の階梯の理論はこの詩頌が根拠となっているわけですね。ただし、シャーンタラクシタ、カマラシーラによるこの詩頌の解釈は、ラトナーカラシャンティによる解釈と異なります。

シャーンタクシタ、カマラシーラによる解釈は次のようになり、()内は『入楞伽経』の

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【大乗仏教】後期中観派の中核2

【大乗仏教】後期中観派の中核2

以下の前回の記事の続きになります。

ここで、形象とは唯識思想における主・客(主観・客観)を指します。即ち、主観=末那識+六識、客観=六識内の表象です。そして、照明と光り輝く心は同じものを示しており、阿頼耶識の中心(主客を照らす箇所)となります。阿頼耶識の表層には種子が保存されており、この種子から形象と次刹那の阿頼耶識の表層自体が生起します。

第一の段階では有部や経量部など、アビダルマ哲学の十八

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【大乗仏教】後期中観派の中核3

【大乗仏教】後期中観派の中核3

下の記事の続きになります。

後期中観派の中で、より中観派的な立ち位置のシャーンタラクシタらは一般理解の立場において、「外界の存在を否定し、心(内界)のみの存在を肯定」しました。即ち、唯識派の立場を一般理解の立場で認めたものの、最高の真実としてはその心(形象だけでなく照明)の実在性をも否定したのです。真如(真理)とは「心の照明をも超越した絶対的な空」としたのです。

しかし、後期中観派の中で、無形

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