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1on1のネタ切れから卒業!? ~1on1の型を作るメリットを解説します~ 

みなさん、ご無沙汰しております。
1on1エバンジェリストの門沢(@hiroyuki_kadosa)です!


型は破られてこそ意味がある。


型を作ると宣言したのに、いきなり型破りな発言です(笑)

突然ですが、「守破離」という言葉をご存知でしょうか??

守破離とは、日本の武道や芸道における修行のプロセスを示す言葉です。

  • :師匠の教えや型を忠実に守って確実に身につける段階

  • :守を極めた後に自分で工夫して型を発展させる段階

  • :型から離れて独自の新しいものを生み出し、確立させる段階


何事も、まずは基礎が大事だという意味と私は理解しています。

もちろん、見よう見まねの我流で、挑戦してみることも大切ですが、急がば回れの精神で成功への道を確実に進んだ方が良いですよね??

1on1型化プロジェクトでは、上達への礎(”守”)として、型作りを目指していきます!!

ただし、決して一方的に「テンプレート」みたいな型を押し付けて、それが唯一の正解だと言いたいわけではありません。各自が型を体得し、錬磨する中でいつかはその型を破って、一人ひとりオリジナルの1on1ができるようになって欲しいというのが、私の想いです。

ということで、今回のnoteでは、そんな型作りのメリットをポジション毎にご紹介します。


ポジション別1on1型化のメリット

1.経営者・人事

ー実施率の向上と運用コストの削減が期待されるー

経営者や人事の方とお話した時に、1on1にまつわるお悩みとしてよく聞くのが、以下の2つです。

「1on1で何を話したらいいか分からない」
「マネージャーのスキルを向上させたいけど時間がない」

何を話すのか(what)&どうやって話すのか(how)という表現に置き換えてみるとシンプルです。

もし、型があれば話す内容(what)には迷いません。また、型があることで、誰もが一定以上のクオリティーでメンバーと話をすること(how)が出来るようになります。

1on1型化プロジェクトでは、特に”how”に注目して型を作っていきます。単なるツールやネタではなく、心理学や哲学等の理論に基づいた本質的なコミュニケーションTIPSを発信していきます!!

また、経営者や人事の皆様は、1on1を導入&普及させるために、様々な手段を使って、全社周知に苦労されていると思います。

型があれば、直ぐに現場で使ってもらえるはずです。目的やケースに応じた型を用いることで、誰もがその日から1on1ができはずです!

このように色々な型を生み出していくので、一人ひとりに合った型を見つけられるはずです。その結果として、全社での実施率アップも期待できると考えています!

2.マネージャー

ーメンバーとの関係性が向上して、本音を引き出せるようになるー

型化プロジェクトでは、まずはマネージャーとメンバーとの関係性向上に重きを置いていきます。以前ご紹介した、成功循環モデルにおける「関係の質」という考え方です!

この関係の質を深めることができたら、すでに1on1は半分以上成功していると言っても過言ではありません(笑)概要は、以前のnoteを参照ください。


日々、仕事の話ばかりだと、互いの価値観やキャリアについて話す機会は減るばかりです。とはいえ、いきなり「本音で話してください」と言われたら、もはや恐怖ですよね??

クリティカルシンキングや論理思考を全否定するわけではありませんが、ビジネスの現場では、「論理」が正しくて、「感情」は良くないものといった風潮があるように見受けられます(完全な私見)。

少し長くなりますが、名著『心理学的経営』の冒頭にある次の文章が、この風潮に対する的を得た解説を提供してくれています。

人間には様々な欲望があり、日々様々な感情のはざまで揺れ動いている。感情のおもむくにとは言うが理性のおもむくままにとは言わない。理性という道理の世界は、科学を産み自然界を制御する力と方法を人類にもたらしたが、人間がひとたび自らを対象として統御を試みようとするとそれは別次元の課題になることを認識しなければならない。人によって作られ、人によって構成される組織を動かすのに、合理性の原則や能率の論理のみにとらわれていると、一人ひとりの個性などはどこかへ葬り去られてしまう。心理学的経営の考え方は、人間の現実をあるがままに受け入れ、捉えることを何よりも重視しているのである。

個人的に最も好きな箇所は、「人によって作られ、人によって構成される組織を動かすのに、合理性の原則や能率の論理のみにとらわれていると、一人ひとりの個性などはどこかへ葬り去られてしまう」という一文です。

人と人とが話す1on1の世界においては、「人間の現実をあるがままに受け入れ、捉える」ことで、互いの感情や意見を語れる場であるべきだというのが私のポリシーです。

このポリシーに基づき、マネージャーとメンバー共に”本音”が言える場づくりを目指していきます!


3.メンバー

ー1on1に心理的安全性がもたらされるー

今回の型化プロジェクトの中で、実は最も効果が期待できるのが、このポイントだと推測しています。

というのも、1on1で「何を話されるのか分からない・怖い」といったメンバー側の声を解消することに貢献できると考えているからです!

たとえば、今日のフィードバックは「SBIパターン”でやるよ」とマネージャーから一言あった場合を想定してみてください。

1on1 テンプレート ネタ

コミュニケーションの型として、1on1の「やり方」がある程度決まっていれば、受け手であるメンバーの心理的安全性は担保されると考えています(現状は仮説)。

※フィードバックについては、今後複数回に分けて具体的な型をnoteに書いていくので、ご期待ください

前情報が何もない時と比べれば、明らかに心の持ちようが楽になる気がしたのではないでしょうか!?


1on1の型を身に着けるために


いよいよ、次回のnoteから、実際の型をご紹介していく予定です。

ただ、残念ながら、noteを読んだだけでは、すぐに1on1が上達するかと言えば、そんなに世の中は甘くありません(笑)

たとえば、テニスの教本を読んだだけで、試合に勝つことができるでしょうか??日々、コートに立ってボールを打ち続け、体に覚えこませるくらい練習しなければ、上達しませんよね??

ということで、個人的に1on1のトレーニングしたい、どうやったら身につくのか気になる方は、各SNSよりご遠慮なくご連絡いただけると嬉しいです!(^^)!


今回のnoteの内容をまとめると

※1on1型のメリット

●経営者・人事
実施率の向上と運用コストの削減が期待される

●マネージャー
メンバーとの関係性が向上して、本音を引き出せるようになる

●メンバー
1on1に心理的安全性がもたらされる

ということでした!!!!


※追記


実際に、型の第1弾を投稿したので、良ければこちらも参照ください!!

以上、ご精読ありがとうございました!!

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