Blackpool 2 人生には限界なんてないって教えてくれた
こうして発信することによってお世話になっているみなさんにほんの少しだけでも恩返し出来ているのだとしたら嬉しいです。
昨日のバンド練習した後くらいから熱っぽい。
今度のライブに向けて整えないと。もう寝たい。前説入ります。
海沿いの街さ、そりゃ黄昏もするし、途方にも暮れます。
noteを書いたり読んだりする時間が取れる方は、もう十分幸せ者だと思う。
音楽を奏でたり、聞くのが好きな人もそう。
本を読めたり、勉強出来たり、水を飲めたり。
今ね、時間の大切さ身に染みて感じてます。もっと好きな事に集中したい。
感謝してます。毎日こつこつ静かに研いでます。
旅の青年はブラックプールでも音楽をしてたって話を今日します。
一緒に観察願います。
Blackpool 2 人生には限界なんてないって教えてくれた
ランカスターを経て10月から12月の頭まで俺はブラックプールのロッジで暮らしてた。そこから俺はまた旅に出ちゃうことになる。
いつものようにロッジを清掃して、時間を見つけては勉強して買い物して、ご飯作って、バスキングとか、夜はみんなでカードゲームしたり、たまにローラが働いていた駅近くのバーかガレオンバーにヒューゴと飲みに行くような生活。
10月の後半はまだ空に青さがあって、分厚い雲に覆われる少し前。ローラとヒューゴと三人で公園まで散歩に行った日があった。
大きなジャングルジムっていうか、でっかいなにかの基地の隣には黄色い花が咲いてる。石像が花を籠に入れて建てられていた。
レイクテラスサイドでシートを敷いて何もしないで、あいつら巻きたばこ吸ってたけど、俺達特になんにもすることなくてただただ話して空を見てた。飛行機雲と、うっすい雲。
のんびり帰って来て、テラスでコーヒーを飲む。
また海に夕日が落ちていく。
たまには一人で海辺を歩く。同じように歩く奴もいる。
めちゃくちゃ世界は広い。
少し遠くまで歩いて来たみたいだ。遊園地の脇まで、見たことない銅像やモニュメントを見つけた。
ジェットコースターみたいな旅だよ。なんの保証もない。
また海に夕日がおっこちていく。空が広いぜ。夕日が燃えてる。
男が海になんか投げてる柵の向こうに夕日が落ちてく。男の顔はもう見えない、太陽が眩しすぎる。
場面は映画の様に変わっていく。
昼間の賑わいから、夜のバー。オープンマイクにアマチュアミュージシャンが集まってくる。勝手にいつもの演奏が始まる。何度も聞いたことのある歌が55点くらいの完成度で歌われる。それを見てる地元の子達。車いすに乗ってる子もいる。
僕達は2ポンドのビールをアテに聞いてる。カホンを叩いてるいのはいつの間にか仲良くなってたおじいちゃん。ヒューゴも演奏するし、俺もベビーカホンを叩いた。
滲む、夜の街にイルミネーションが滲む。いつか見た「LIFE WITHOUT LIMITS」の文字を横っ腹に着けた船の様な形のトラムが僕等の前を横切って行く。
俺達は、また酔っぱらい相手に、気持ち良くお金を頂いている。
絡まれて、どっちかっていうと巻き上げてるのは俺達、最高だこの保証も何もない生活。
ヒューゴは煽りが上手い、気持ちよくおひねりをひねり出してる。金髪の色っぽい女の子もたくさんいたっけな。頂いたお金で、ガレオンバーでまたビール飲んで、カホンのおじいちゃんと話してる。
この頃、俺の英語力じゃまだみんな何言ってんのかわかんなかったはずだけど、簡単な気持ちとかは表情見てわかるから楽しかった。
ある日、僕等は楽器を持っておじいちゃんの車でどこかへ出かける。演奏しにどこへ行くんだっけ、忘れてるそんな些細なこと。ガレオンバーかもしれないし、いつものオープンマイクのバーかもしれない。俺もドラムを叩いた。そうだね。ローラはみんなの写真を撮ってくれていた。
ネオンが赤く灯って、だんだんと夜になる。
この頃俺達いつも似たような服ばかり着てた。
荷物はあまり持たない方がいい。
それにしてもガレオンバーの内装はいろいろな楽器が天井からぶら下がっていてとても素敵だ。
いつもの毎日、空がだんだん重たくなっていく。
11月ら辺からはもう曇天模様の空。
揺れてる、目に映るもの。トラムの線路の上に立ってる。電線を追ってく目線の先はどこまでも辿り着かない。車内の電光掲示板に表示される「NEXT STOP」街は今日も曲がりくねってく。
ブラックプールタワーの下のスクウェアには、やたらと文字が書かれた地面がある。その上を子供たちが駆け回っている。茶色くて赤くてかっこいいよ。低いし、ブラックプールタワーはそれでいいのさ。
旅は楽しくてしょうがない。今まで見た事のないものを見る、いつも新しい気持ちと共にいた。
ミスター水面が輝く時間だ。海にまた光が落ちるぞ。お前も、また見に来たのか。夕暮れが水平線を染める。浜辺にスロープ、階段がなだらかにカーブを描いて砂浜へ。馬がたずなをひかれてるプロムネード。あれはなんていうの、海辺に突き出たなんていうのかな。なんていうんだっけ。桟橋。そんな感じ。あーあ。今日も夕日が沈みそう。観覧車の向こうへ。またほら、飛行機雲が伸びてるよ。
今度はどこまで行こう。外のテラスで座ろうよ。
夜にはまたバーに行くんだし。
歌が下手なミュージシャンがいた。思い出はいつの間にかどこかへ流れて行った雲みたいに同じ雲を見ることは無いし、でもまた思いだしたりする。どこか面影のある定かじゃないもの。なんとなく、ふっとさ。いつか忘れかけていたもの。これも又夢みたいなものかもしれない。
僕たちは夢を見ていたのかもしれない。それはもう過去になっていて捕まえられない。いつだって今しかない。旅をしているとそう強く思えた。
ブラックプールでの短いアマチュアミュージシャンみたいな生活は幕を閉じそう。瘋癲で与太郎な真っすぐで最高な生活。あぁそういうもんを僕は求めてたんだろうか。ゆるい自由な感じ。時間は朝から晩まで僕のもんで、君の為にこの命を有意義に過ごしていたい。
この頃、一緒に過ごしたみんなもそれぞれの場所へ旅立っていた。
ローラも、セバスチャンも、アナも、インも、ローズもジヨンも。
ヒューゴも一足先にアルバニアへ旅立っていた。
僕も、いよいよこのグレーに染まった街ともお別れする。
ロッジを手伝っていた時に大きなミスして、散々ゲイのオーナーにキレられたことがあった、それでもぎりぎり仲直りしたし。うーん……これは書きたくないなぁ、忘れさせて。とにかく、ここはもう十分だってなって、僕は新しい旅へ出ることにした。
新しい朝が来て、僕はバスステーションへと歩く。湿った街と海風に囁く、「じゃあね、またねブラックプールタワー」
2015年がもうすぐ終わりそうな12月のバスステーション。
短くて濃いブラックプールで過ごした時間。
バスに乗り込んで、最新の設備にびっくりする。皮のしっかりしたシート。WIFIもある。僕は一路マンチェスターへ。
そこからの事、僕はまだわからない。そうだ、また何処かの街で暮らす。園芸農家だっけか。どこでもいいから行ってみよう。
ありがとうブラックプール。UKをまだまだ感じに次の街へ!
編集後記
旅の思い出、だいぶ寝かせてたんだね。
(ワインじゃねぇんだぞ!! 起きろ。)
旅の青年はブログもインスタもやってなかったからなぁ。
正直に言うと、そんなに余裕なかったし、旅に恵まれすぎてて、少し申し訳なかった。もう少し、上手く行ってなかったり、やっぱり駄目だなぁ。とかってなってた方が楽だったかもしれない。
どっちにしろ笑えればいいんだけどさ。
皆様も、安心してください。
旅の青年なんとかなってます。
旅の中で音楽が出来て楽しかった。本当に。
音楽齧ってるからかもしれないね、こんなに旅が出来たのは。
なんで今こうして書けてんだ。約50万字。詰まってます。
そうそう、ヒューゴがYoutubeやってて、今でもどこかを旅してるみたいです。
「お勧めの動画あるか?」って聞いたらこちらが返ってきました。
「でもよ、ポルトガル語で喋ってんぜ」って事ですが、お時間ある方はぜひご覧ください。パリに行ってるっぽい。
陽気だなぁ。ウクレレ背負ってんのか。
イギリスを駆け抜けてオランダに行っちゃう辺りが、また気持ちいいかも。
そういうことで、もうちょっとThe.U.K編は続きます。
昨日千葉で、今度のつくばでのライブに向けてバンドの練習をしてきました。つくば近郊にお住まいの方はぜひ遊びに来て頂けると僕ら喜びます。
つくば駅からすごく近いんですって。
GO TO THE VENUE!-PARKDINER RENEWAL OPEN SHOW-
2021年10月16日(SAT)筑波PARKDINER
act Pink-HOUSE / SSIZE / ヘルメッツ / the deadly school
open/start 18:00/18:30
adv/door ¥2,000/¥2,500+1drink¥500
ticket info PARKDINER / 各出演アーティスト
ライブ楽しみにしてます。久しぶりにエリート達と対バンだ!!
この日に合わせていきます。よろしくお願いします。
次回はブラックプールからの旅の途中にマンチェスターに寄ったよっていう話をします。なんてことない、地味で気楽な旅の話です。
スキ、フォロー、コメント頂けると嬉しいです。
次回お会いしましょう。スキです。またね。
よろしければサポートをお願いします。 頂いたエネルギーを変換して今後の活動に活かしていきます。 たくさんいただいたら、ボランティア&寄付させていただきます。