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「君の読む所のものは古人の糟粕(そうはく)のみ」(壮子)

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。

 今日は壮子から。中国古典を読み漁っている私に対する忠告のような言葉です。

(意味)

 あなたの読んでいる書の言葉は、昔の人のカスみたいなものだ。

 壮子では車大工のあるエピソードを使って、この言葉を補足しています。要約すると、車大工は、息子に車の軸受けをつくるコツを何度も言葉で伝授しているが、一向に覚えられない。
 それと同様に、古人も言葉では、本当に伝えたいことを伝えきれていない(カスのようなものだ)ということを伝えています。

 壮子自身がそんなことを言ったら元も子もないのですが。。。

鵜呑みにしてはならない

 つまり、大事なことは、言葉では伝わりきらない行間にあるのだ、という教えになります。

 中国古典の言葉は、詩的であったり比喩表現、数字を巧みに使った表現でわかりやすく書いていて、そこが私も好きなところなのです。

 孫子の兵法で(下記リンク)ご紹介しましたが、実体験を抽象化しているために、現代の事象に即していろいろな類推ができるところもいいところ。しかし反面、本当に伝えたい具体事象がわかりにくくなっている、本当に伝えたいことが、実は伝わっていないのではないか、と疑いを持ち解釈する姿勢が必要なのですね。


(参考)


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