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シェアード・リーダーシップ 〜 貞観政要的考察

 こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いて、自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てる人間になれることを目指しています。

 今回は、ハーバード・ビジネスレビューの以下の論文のエッセンスと、「貞観政要」的より考察を加える内容になっています。

「自律的な協働を促すリーダーシップ 答えのない時代をチームで切り拓く」
(鈴木 竜太 :神戸大学大学院 教授 Harvard Business Review)


 私は新規事業に携わる身であり、絶えず自社が経験したことのない仕事に挑まなければならない環境ですが、既存事業も世の中や働き方が大きく変わる中、その変化の波に乗って変わっていく必要があります。
 そんな環境で事業を成功させるチームに必要なメンバーシップは、自らが能動的に変化に対応して乗り越えようとする、役職ではないリーダー(リード)であること、です。

リーダーが取るべきは「間接的なアプローチ」

 成熟したチームでは、リーダーがリーダーシップを発揮しなくとも、メンバー同士がリーダーシップを発揮し、互いに行動を引き出すケースがある。このようなチームメンバーが相互にリーダーシップを発揮するようなあり方は、シェアード・リーダーシップと呼ばれる。

 メンバーを励まし、互いにリーディングし合う環境を構築する。そしてその土壌として心理的安定を与える、これが間接的なリーダーシップのアプローチであり、メンバーが主役を買って出る、「イキイキチーム」となるでしょう。

貞観政要の言葉

「国を治むるは、なお樹を裁えるがごとし。
 本根、かざれば、則ち枝葉茂栄す。」

(意味)
国を治めるということは、木を植え育てることのようだ。木は根っこがしっかりしていれば、枝葉は自ずと生い茂るものだ。

チームビルディングの考察でも取り上げましたが、リーダーがどっしりと構え、根っこの大事な部分をやって、枝葉の部分はそっくり部下に任せることで部下は生き生きと活躍する、そういう組織のことを意味しています。

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