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私って「できたてアツアツ」が好きなのではなく、味付けが下手なのかも。

私は基本的に料理が苦手だ。
自炊もするし、自分が食べたいおつまみを作ったりはするのは好きだけど、いわゆるメインの料理となるような「ごはんのおかず」を作るのが得意じゃなかったりする。

その中でも炒めものなどの温かい料理を作るのが特に苦手だ。
苦手というか、できたてアツアツを食べるのが好きなので、色々準備して「さぁ食べよう!」というタイミングでちょっとでも冷めてしまったりすると、なんとなく気に食わないのだ。
定食屋さんで出てきた料理が、おかずが温かくてもお味噌汁だけぬるかったりすると、ちょっとむぅ〜なんて思ったりもする。
どれだけアツアツが好きなんだ私...。

家で作る分にはスープなど汁物であれば、もう一度温め直したりできるけど、炒めものなどはそうもいかない。
ちょっと前に作ったばかりなのにレンジで温めるのもなんだか違う気がするし、だからといってもう一度火を入れるといろいろとベストだった食材の状態が変わってしまう。
多分そのあたりがうまくできないので、野菜とかお刺身とか、ちょっと時間が経っても美味しく食べ続けられるものが好きなのかもしれない。


そんなことを考えていて、ふと思った。
いや、ちょっと待てよ?


私が炒めもの系のおかずやおつまみをあまり作らないのって、もしかするとアツアツが好きだからではなく、そもそも「アツアツじゃないと美味しくないもの」を作っているからなのでは...?
アツアツ至上主義なのではなく、単純に味付けがうまくないだけなのかもしれないと思ったのだ。

今まで料理をしていて、フライパンの上では「うん、こんなもんかな!」といい感じに味付けできたと思ったのに、お皿に盛って食べ始めると「ん〜?ちょっと薄味だった?」と、なんか違う感みたいなものを感じたことも結構ある。みんなもあるよね?え?ない…?


そう考えると、熱いものが好きだったり辛いものが好きだったりするのってそういう理由なのかなとも思えてくる。
熱い、辛いは味覚ではなく、要するに刺激だ。
もしかすると私は、冷めても美味しい温かい料理が作れていないから、熱さや辛さという刺激で「おいしい」を補填しているのではないだろうか。
ある意味繊細な味付けができない自分に対してのごまかしとも言える。
だからこそちょっとお醤油をかけるだけとか、自分が複雑な味付けをしていなくても美味しくいただけるナマモノが好きなのかもしれない。


なんか...ダメだな。
自分の弱点に気づいてしまったような気がしてそう思った。
今まで素材の味に頼り切って「自分が好きな食べ物はナマモノなんだ」と思っていたが、もうちょっと味付けのスキルが上がったら、料理の幅や好きな食べ物の種類も広がるのかも...。

でも、ただ茹でたほうれん草にお醤油かけたり、味噌をつけただけのエシャレットをかじってるだけでも幸せになれるんだけどな〜なんて酒飲みの舌で思ってもしまうのだが、幸せがもっと増えるのであれば、料理、もうちょっと頑張ってみようかな...。


一人暮らしの自炊生活も長年やってきたはずなのに、今更そんなことを思った2023年の春の終わり。
冬が来るまでに、アツアツじゃなくても程よく温かいものが美味しく食べられるように、もう少し料理の腕を磨いてみたい。

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