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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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2023年7月の記事一覧

痛みは必ずしも実体を伴うものではない

リハ塾の松井です! 痛みは訴えとしても多く、ADLにも影響を及ぼすため、解決すべき問題点の1つです。 ですが、外傷や疾患由来の明らかな原因があって痛いのであれば納得できますが、特に原因がないのに痛みを強く訴える方もよくおられますよね。 そのような方に対する痛みの対応は難渋することも多いですが、どう対応すべきか自分の中で答えがありますか? 昔の僕は、痛いと言われても「そうですか。」など無難に答え、何となくストレッチや関節運動を行うだけで、全く痛みに向き合っていなかったと

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階段昇降で問題になりやすい筋肉とは?

リハ塾の松井です! 階段・段差昇降は玄関の上がり框や2階への移動において重要な動作です。 階段は昇る必要がなくても、玄関は多くの家庭で段差があるので、動作を獲得しないと自宅へ退院できないという方も少なくないですよね。 そんな方に対して、とりあえず平行棒内で段差昇降の練習を反復させる、階段昇降を横で見守って練習する。 これで階段・段差昇降ができないという問題に対して介入したつもりになっていませんか? 獲得したい動作を練習するのは大事ですが、何故できないか?という点を掘

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立位での評価・運動療法【ベッドが空いてなくても困らない】

リハ塾の松井です! 普段の臨床で患者さんをリハビリ室に連れてきたら、とりあえずベッド探して臥位にさせて、マッサージしたりROMexしたりしていませんか? そのようにしている方は、ベッドが空いていないと困ったなと思うことがあるかもしれません。 でも、ちょっと待ってください。 ベッドが空いていなくても、臥位にできなくてもできることはたくさんあります。 逆に、そもそも臥位でリハビリする必要が本当にあるのか考えてみてほしいのです。 そこで、今回はベッドが空いていなくても困

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痛みは徒手療法だけじゃ解決できない

リハ塾の松井です! よくよく考えると当たり前なのですが、若手の頃、僕は痛みが脳で認知されるということをあまり認識できていませんでした。 例えば、膝が痛いという患者がいたら、膝が痛いのだから膝に問題があるはずだ!と、膝関節や筋肉に対する徒手療法や運動療法を実践していました。 それでも良くならない場合、膝以外の足関節や股関節に問題があるかも!と、足や股関節に対する介入を実践していました。 これも間違いではありませんが、痛みはあくまでも末梢組織への刺激がきっかけで脳で認知さ

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整形疾患であっても感覚入力が大事な理由

リハ塾の松井です! 「感覚入力」と聞くと、脳卒中のリハビリテーションをイメージされる方が多いかもしれません。 ですが、感覚というものは脳卒中も整形疾患の方でも重要なもので、必要不可欠な要素です。 僕は整形疾患を担当する機会が多いですが、整形疾患であっても感覚入力を意識して介入することが多いです。 じゃあ、何故整形疾患であっても感覚入力が大事なの?という点を今回は解説していきます。

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鼠径部痛は殿筋を評価しよう

リハ塾の松井です! 鼠径部の痛みを訴える方って多くないですか? 個人的には、臥位で足を伸ばした時や起立時に訴えることが多い印象です。 これに限らずですが、痛みの原因を考える際は抽象的なものからどんどん具体的に細かく分解しながら考えると理解しやすいです。 これに関しては後述しますが、結論から言うと鼠径部痛を発している原因筋繊維としては、大腰筋が多いです。 さらに、大腰筋が痛みを起こす原因としては、殿筋群の短縮・過緊張が問題となっている場合が多いです。 今回はこの辺り

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股関節屈曲時痛の評価ポイント

リハ塾の松井です! 今日は股関節の痛みについて、簡単にできる評価とアプローチについて解説します。 今回は主に股関節屈曲した時の痛みに焦点を当てて解説していますが、伸展時の痛みにも応用できます。

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股関節術後の外旋六筋に対する介入を考えよう

リハ塾の松井です! 股関節の手術には、人工骨頭置換術やTHAがありますが、どこの筋肉を切るのかをリハ職は把握しておかないといけません。 中でも、深部筋である外旋六筋は体表から直接触るのは難しい場所でもあるため、あまり意識しないかもしれませんが、股関節の安定性を生み出すためには重要な筋肉です。 今回は、術後の股関節筋群へのアプローチをどのように進めるべきか解説します。

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大殿筋の上部・下部繊維の違いによる運動学的考察

リハ塾の松井です! 股関節伸展筋力が弱い。 臨床ではよくこんな方を見ると思います。 伸展筋力と言うと、代表的なのは大臀筋、ハムストリングス。 ですが、大臀筋を繊維ごとに分けて考えていますか? 大臀筋は繊維によって作用が異なるので、その辺りも考えて筋力評価、運動療法を行う必要があります。 今日はその辺りについて触れていきます。

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痛みの解釈【TKA術後における患側・健側の痛み】

リハ塾の松井です! 今日は膝の痛みに関する質問を受けましたので、それについて回答していきます! 痛みについて解釈に悩んだ時は、その痛みがどの痛みに分類されるのかを考えるのがポイントです。

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膝関節屈曲制限における7つの問題点

リハ塾の松井です! 臨床的に変形性膝関節症(以下、膝OA)をはじめ、膝関節に痛みや可動域制限を訴える方は多いです。 多いですが、痛みや可動域制限の原因はそれぞれ異なるので、評価に基づいた対象者に合ったアプローチが必要です。 それにもかかわらず、何となく膝の屈曲・伸展を繰り返したり、ハムストのストレッチをしてみたり。 こんな場合が多いように感じます。 そこで、今回は膝関節屈曲制限に着目し解説していきます。

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肩の痛みで難渋する場合の対策

リハ塾の松井です! 上腕骨骨折や腱板断裂の術後などの急性期は痛みが強くて中々ROMexができない場合も少なくありません。 痛いのにセラピストが無理に動かして痛みを強くしてしまう可能性もあります。 そんな場合にどうするか、僕がよく用いる方法をご紹介します。

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「胸張って歩きましょう」って本当に正しい?

リハ塾の松井です! 「胸を張って歩いてください。」 歩く時にこのように意識している、または指導されることありませんか? 背中が丸まっているより、伸びている方が当然姿勢もきれいに見えますよね。 しかし、見た目はきれいに見えるかもしれませんが、背中に痛みやこりを感じてしまったり、腰や膝にも負担となってしまう場合もあります。 実は胸を張る前に意識するポイントがあります。

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肩関節運動における肩甲骨の代償を抑えるためのポイント

リハ塾の松井です! 肩関節を外転や屈曲する際によく認められる代償動作として、肩甲帯を挙上させるような代償があります。 肩関節のリハビリをしたことがある方であれば、ほぼ必ず見たことのある代償動作ではないかと思います。 僕自身もそうですが、いつもこの代償動作が中々改善されず悩みます。 ただ、ここで中々改善されないからといって、闇雲にストレッチやカフエクササイズをしていても恐らくあまり効果はありません。 ここで考えなくてはいけないのは、何故そのような代償動作が起こるのか、そ

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