具体的に描く、ふわふわの輪郭。

ひいろ

2025年1月18日 07:08

ふわふわとした文章と
具体的に書かれた文章があって。

ふわっとした言葉の中に
具体的な言葉が登場すると
より鮮明に記憶に残るように感じます。

「幸せ」ってふわふわとした雲みたいで
つかみどころがない言葉です。

ゆったりとした時間の中で
好きな音楽を聴いているとき。
温かい紅茶を飲んでいるとき。

そんな瞬間、心がほんわりして
幸せってこういうことなのかなって
ぼんやり感じることがあります。

はじめて松浦弥太郎さんの本を読みました。

松浦弥太郎の「いつも」です。

はじめに「幸せとは何でしょうか？」と
書いてありました。

私は続きを読む前に
自分に問いかけてみました。

それが記事の最初に書いた文章です。

私は、本の中で「問い」に出会ったら
少し立ち止まって考えることがあります。

「問い」を持ちながら
本を読むこともあれば

本の中で「問い」に
出会うこともあります。

そして、答え合わせのように
続きを読みます。

松浦弥太郎さんは、
「しあわせを言葉にするのって、
とてもむずかしいですよね。」と
述べながらも、さらなる問いを
投げかけます。

それから

幸せというふわっとした言葉を
「安心」と「いつも」という言葉で
輪郭を鮮やかに描き出します。

「どんな時代であっても、安心という状態を、
人や社会に頼らずに、自分で生み出し、自分でつくっていく。

そのためにはどうしたらよいのか。
この本は、そんな気持ちから生まれた一冊です。

安心とは、日々、喜びを見つけ、
どんなことにも感謝をすること。

夜になればぐっすりと眠れて、
明日もきっと大丈夫と思える気分のことです。

そんな安心を支えるのは、
ささやかな「いつも」という習慣ではないかな、と思います。

きっとあなたは、
すでに自分の「いつも」を持っている。」

松浦弥太郎の「いつも」より

私が思い浮かべた幸せは
抽象的な言葉のままでした。

でも松浦弥太郎さんは具体的な言葉で
パズルを組み立てるように
丁寧に説明してくれました。

言葉と向き合って再定義するって
こういうことなんですね。

好きな音楽を聴いているとき。
温かい紅茶を飲んでいるとき。

それは紛れもなく
私にとって「いつも」の安心です。

「いつも」は唐突にいつも
じゃなくなることを知っているから。

どこかで偶然出会って
今では大切な存在になった
私のお守りみたいなもの。

noteも私にとってそんな場所の一つです。

noteを開くとそこには
「いつも」があるから

安心して文章を書くことができます。

いつも読んでくださるみなさんがいて。

でも、たまに、違う人のnoteを読んで
新しい発見をすることもあります。