詩人自らフィードバック 詩作1000本ノック(41~50本目)
□□ 詩 □□
◇ 41本目
あんなやつより
俺の方がすごいのに
あんなやつより
俺の方ができるのに
あんなやつ
あんなやつ
あんなやつ
あんなやつ
うらやましい
もっと俺を見てくれ
もっと俺を認めてくれ
お前を見ているぞ!!
ただ一人でいい
誰かいないのか?
◇ 42本目
吠える
叫ぶ
唸る
がなる
ようやく
ようやく
開放されていく
私の心
心の咆哮は
空に溶けて
愛に還る
◇ 43本目
詩を通して表現したい世界がある
詩を通して表現されたい世界がある
だから今日も僕は
詩を綴る
◇ 44本目
誰も私を見ていない
誰も私を見てくれない
いや違う
私だけは私を見ている
私だけは私を見てくれている
いつも必ず
◇ 45本目
人は生まれてからずっと
見えるものにラベルを張ってきた
やがて
見えているものを見るのではなく
ラベルを読んでいる
目に映るそのものを見るに
ラベルを読まないこと
◇ 46本目
今すぐ僕をつかまえて
今すぐ僕を拾い上げて
ほんのわずかな感性のスキマから
今すぐ僕に気づいてほしい
そう声あげる言葉たちを
ひとつ またひとつとつまみ上げ
多くもなく 少なくもなく
欲張りも 控えめもなしで
ちょうどの心地よさに並べていく
そうして 『僕』 の詩となる
◇ 47本目
全知デアルガ故ノ無知
無知デアルガ故ノ全知
全知ヲ進ムハ阿呆ノ道
無知ヲ進ムハ涅槃ノ道
ドチラヲ進メド愛ノ道
◇ 48本目
殺してやる
何度思ったことでしょう
私はあなたが憎いのです
憎くて憎くてたまらないのです
この憎しみを与えたあなたに
私は復讐したいのです
しかし本当はわかっています
私があなたを憎むのは
あなたの愛を私が拒んだから
あなたの愛に無関心で
あなたの愛を無視し続けたから
あなたの愛を受け止められなかった私の弱さ
それを愛の欠如と転嫁して胡麻化して
寂しさと悲しさが破裂して
いつしか憎しみとなったのです
ごめんなさい
本当は 本当は あなたを愛しています
お母さん
本当は 本当は あなたが大好きです
◇ 49本目
あれも欲しい
これも欲しい
神さまに祈る
欲しい 欲しい
それでも欲しいものは手に入らず
欲しい欲しいと
欲しがるわたしが
また今日も続いていく
きっとわたしは
欲しがりたいのだ
欲しがるわたしを
神さまは叶えてくれる
今も欲しい 明日も欲しい
あれも欲しい これも欲しい
欲しがりなわたしは
今日も欲しがって終わる
◇ 50本目
お前にはできない
お前にはなれない
お前には手に入れられない
大人たちはそう言って
わたしの夢を踏みつけ 壊してきた
それらの言葉は
嫉妬とねじれの社会に
わたしの人生を閉じ込めた
そして
わたしもそんな大人のひとりになった
わたしにはできない
わたしにはなれない
私には手に入れられない
わたしの夢をわたしは破壊した
壊して 壊して
私の笑顔と未来を奪ってきた
そこに残ったのは
人生への諦めと自分への責め
だから もうやめよう
わたしはできる
わたしはなれる
わたしは手に入れられる
わたしは夢の創造者
※詩作期間:2024年4月11日~2024年5月6日
□□ 自己フィードバック □□
◇ 良かった点
詩作を続けていること
思い切りがよくなってきた
怒りの奥にある寂しさを表現できた
インパクトのある言葉を冒頭で使用できた
共感と気づきを感じてもらえるように書けた
セミナーっぽい詩が書ける感覚が少しつかめた
◇ 改善点
誰の視点で綴っているのか? 一人称の名乗り方を今は統一した方がいいかもしれない
セミナーっぽい哲学っぽいのは構わないが、説教臭くならないように
もう少しユーモアがちりばめられても良い
共感や気づきで終わるのではなく、もう一度読みたい、声に出して読みたい など次のアクションを引き出せるようにしていきたい
◇ 総評
今回の詩には、1000本ノック以前の詩のリライトも含まれている。全体的に、もう一度読みたい、と自分でも感じる詩が書けるようになってきた。セミナーコンテンツを詩で表現したいという思いもあり、セミナーっぽい詩も書いたが、どこか底が浅い。作者である僕の人となりが見えず、どこか書籍などで読んだことがあるような。例え同じことを綴ったとしても、僕のエネルギーが乗っていれば、違う印象を受けたことだろう。僕の詩はまだ光り輝いていない。それは、僕の生き方が詩に反映されていないということ。優れた作品は、読む前から光輝いて見える。その基準を目指していきたい。