詩人として自分のど真ん中を綴る勇気を出す
批判されたらどうしよう
拒絶されたらどうしよう
創作活動だけでなく
日常生活において
自分を表現することに
恐怖を抱く人は多い
恐怖を抱くからこそ
恐怖を抱かないように
批判されないように
拒絶されないように
自分のど真ん中を隠す
価値があると認めてもらえるように
愛されていると感じられるように
人の顔色を窺うことが
器用になる
今から16年前
セミナー講師として
プレゼンの練習をしていた
自分のプレゼンを録画し
プロジェクターで大画面で再生
そこには
何とも醜くかっこ悪い
プレゼンターの僕がいる
目を背けたくなるほどの
かっこ悪さの極み
下手くそだから
かっこ悪いわけではない
何がかっこ悪いって
かっこ悪さを隠そうとしていることが
なによりもかっこ悪いのだ
下手くそなのはどうしようもない
現時点ではそのレベルだから
だけど
それを隠し
上手く見せようと背伸びをしている
背伸びしていることは
傍からは一目瞭然だが
当の本人は
胡麻化すことに成功したと
勘違いしていることが
かっこ悪いを通り越して
痛々しい
下手くそは下手くそなりに
下手くそなど真ん中の自分を
さらけ出したらいい
実は
その方がかっこいいのだ
しかし
下手くそを胡麻化してしまう
ど真ん中の自分を胡麻化してしまう
それは
恐怖があるから
拒否 拒絶 批判
それらの恐怖があるから
先日の詩作1000本ノックのフィードバックのひとつに
自分のど真ん中を出せるように
があがった
プレゼンでの経験もあり
ど真ん中の自分をさらけ出すことの重要さは
重々承知していたし
16年間 トレーニングをしてきた
しかし
創作した詩に関して
このフィードバックが自ら上がったということは
詩にど真ん中を綴ることに恐怖があるのかもしれない
恐らく
詩がどうこうではなく
詩を通じてやろうとしていることが
うまく表現できていないことに
恐怖を感じているのだろう
いずれにしても
うまく表現できないならできないなりに
言語化できないならできないなりの
その時のど真ん中の自分をさらけ出す
ど真ん中の自分を綴る
ど真ん中の自分を出す勇気をもって
これからも詩を綴っていこう