インターネットがなかったら、の話。・5 23.5.22
そのころ図書館で借りた、とある本。
「出版社に頼らなくても自分で本を出せる!」
といった内容。
もちろん、Kindleが日本上陸するより前の話。
要するに、自分のサイトで途中まで(官能)小説を掲載して、結末は送金してきた人にのみメールで送るのだとか。
売り上げも公開していて、「へぇ……」と思ったものだ。
真似したいなとは思ったものの、当時は今ほど電子書籍の文化が根付いていなかったし、小説の書き方もまるで知らなかった。
異性愛男性向け官能小説においては、「ムチムチプリンな女子大好きで~す」といった設定《ふり》で、いわゆるテンプレートに沿った形でわけもわからず書いていた。賞金目当てで。
ヒマだけはあった僕は毎週応募していたが、小説の「し」の字も知らないくせにたまに入選したりしたのだから、カネと妄想とエロのパワーは恐ろしい。
けれども、「偽りの自分」を続けていくのもしんどいし、最初から最後まであっはんうっふんに終始する話を書き続けるのも嫌気が差していた。
そして、官能小説の投稿企画も終了。
一般の文章の仕事はすべてなくなってしまった。
官能小説も、テンプレートな話にはもう興味がない。
このように駄文を書き連ね、「面白かったら投げ銭をお願いします」と訴えても、誰からも一円も(五円ぐらいはあったが)恵まれない。
もう、小説を書くしかカネを得る方策は残されていなかった。
――が、この期に及んでもまだ小説の書き方がわからないまま。
時は2006年。
「小説 募集 謝礼」でググりまくっていた僕のパソコンのディスプレイに、あるゲイサイトの作品募集要項が表示された。
(つづく?)
※この作品には男性同性愛表現が含まれており、18歳未満の方は閲覧・ご購入できません。
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