[二十四節気:立冬]八丁味噌と白たまご豆のチキン煮込みカレー
二十四節気「立冬」
2024/11/7〜11/21「立冬」
いよいよ冬の始まりです。
今年は秋が短い。
二十四節気の通り一年の長さは決められているから、暑かった夏が長引けばその分何処かの季節が短くなる。季節が短くなるということは帳尻合わせ的に一気に気温の変動があったりするんだろうな…なんて思っていたら、本当に変動しました。
今までファンヒーターも出さずに布団も出さずに、夜は毛布だけでしのげていた(コレが既におかしい)のに、流石に3℃はもう無理。
そうなんです、立冬の飛騨の朝は3℃でした。
この秋はというか、今年は色んなことが荒れています。
良い意味で予定調和が崩れたとも言えますが、災害などに見舞われたところや被害にあわれた方からして見ればそんなことも言っていられない。
そういう意味では衆院選は少し予定調和が崩れてくれたかな…と思います。
僕の住む岐阜4区は崩れるも何も自民党候補が見事に自滅されたので、保守王国岐阜の5つの選挙区で唯一の自民党落ち。他の4選挙区は自民が勝っているというのだから、まあ世の中そんなに簡単に変わらないのか?と思いきや、もしかすると岐阜4区から自民党の牙城が崩れるかもしれないと思うと結構この結果は重要なのだと思います。
かといって、当選した立憲民主党自体が強いわけではなく、マニュフェストが響いたわけでもなく、今回は自民党落としで政権交代の機運が働いて、しかも相手がやらかしたということだから、これからが岐阜4区の民意の頑張りどころです。
でも政権交代はどうなってしまうんでしょうね。
権謀術数渦巻いて、結局自民も食い下がる感じも見えてきてますが…
そしてアメリカ大統領選挙はトランプ勝利!
闇の勢力にスポイルされずに世の中の動きを冷静にみられる方だと思うので思考停止している方々の目をガツンと覚ますような活躍を期待しています。
ただくれぐれも身の安全にはご注意いただきたいものです。
スミマセン、また話が逸れました。
立冬の朝、飛騨から山を眺めると上の方が白い。
やっと紅葉してきたというのに上部はうっすら雪化粧。
慌ててファンヒーターを引っ張り出して、灯油を買ってきて、省エネダクトをコタツの中に突っ込んだら冬の匂いがしました。
こんな日は温かい煮込みが食べたいなぁ…
そんな立冬当日の朝の思いがそのまま二十四節気カレーになりました。
【八丁味噌と白たまご豆のチキン煮込みカレー】
先日、昨年我が家の向かいに越してきたおばあさんから味噌おでんをいただいて、それがあまりにも美味しくてウチでも作ろうということになりました。結果、今シーズンのおでんは八丁味噌で作る味噌おでんに確定〜。
この味噌おでんからの雑炊がヤバいんです。
コレを食べたのが11月3日の晩のこと。
この日は良い天気で寒さもあまり感じませんでした。
…という布石があってからの3℃の朝。
もう頭の中は八丁味噌でいっぱいですよ。
よし、八丁味噌でカレーを作ることは決まった。
では具を何にしようか?と考えていた時に頭の中に浮かんだ画は、鶏肉と豆のスパイス煮込みでした。
豆?コレはなるべくしての流れか?
今年の豆といえばコレですよ!
飛騨伝承作物「白たまご」
上記の通りGoogleのAIが見事に回答してくれている通りですが、実は昨年飛騨市からこの白たまごを使ったレシピ開発をご依頼いただいたこともあり、ちょっと伝承作物の行く末について考える機会を得ました。
山之村地区在住で「白たまご」生産者の清水さんが、
「仕事で作るというよりも生活の中で作っている」と言われていたのが印象的で、冠婚葬祭に欠かせないものだから山之村地区の家々で栽培して備蓄し、どこかで足りなければ持ち寄って賄ってきたという旧き良き日本の原風景が思い浮かびます。
伝承作物のあるべき理想の形は何なのだろうか?
と考えると、生産者が増えて飛騨のあちこちで販売されて販路が広がっていくことよりも、各家庭の菜園で小規模に育てられ、飛騨の家庭で何らかの形で食されていて、たくさんできて余った分は小売店に並ぶかもしれないけれど、基本は「生活の中で作っている」から、其処に住んでいる人にとっては生活の一部だけど観光客には秘境のような価値がある…ということなんじゃないか…
そんなことを思ってしまったので、今年のミッションの一つに白たまごを栽培することを設定して、この立冬にいくつか乾燥した鞘を収穫してみました。
…というわけで、白たまごと鶏のスパイス煮込みを八丁味噌と合わせて冬の始まりの日に体を温めるスパイスカレーを作ることに!
この八丁味噌で作るカレーは驚くほどスパイスと一体化してくれます。
今回はこの八丁味噌にシナモンや八角、オールスパイスなどオリエンタルな香りをあわせたかったので「基本のカレーパウダー”リッチ“」を使用しました。
まるで大量の玉ねぎを2時間くらいかけて飴色にしたような、そう、デリーのコルマカレーのようなコクと旨味のあるカレーになりました。
濃い色の中でひときわ映える白たまごはこのホクホクで優しい味わいもコントラストが効いていてとても美味しい。
これ、超オススメです!
是非チャレンジしてみてください!
※白たまごは白いんげん豆やひよこ豆、大豆などに変えてもOKです。
【レシピ】
材料 ー4人分ー
□米油 大さじ3
□玉ねぎみじん切り 1個分
□にんにく(みじん切り)12g
□生姜(みじん切り)10g
□トマト角切り 1個分
□水300ml(白たまごの茹で汁を利用)
□塩糀 大さじ1
□梅酢 大さじ1
□八丁味噌 大さじ2
□基本のカレーパウダー”リッチ” 大さじ2
□鶏もも肉 300g
□白たまご 100g
□レモン汁(国産)大さじ1
□塩 少々
【作り方】
□下準備
◯白たまご
・白たまごは一晩水に浸けたのち、15分ボイルする。
※今回は1時間浸水した後、圧力鍋で8分加圧。茹で汁は捨てずにカレーを伸ばす際に使用する。
◯カット
・玉ねぎ、にんにく、生姜はみじん切りに、トマトは角切りにしておく
・鶏もも肉は一口大にカットして、塩糀でマリネしておく。
1.鍋に米油を入れ、玉ねぎを飴色になるまで強火で炒める。(玉ねぎがきつね色になったくらいでにんにく・生姜を投入する)
2.1にトマトを入れ更に水分を飛ばす。
3.2に基本のカレーパウダー”リッチ”とを入れて弱火にかけながらよく混ぜ粘り気が出てきたら梅酢とマリネした鶏もも肉を塩糀ごと入れる。
4.鶏肉の表面に火が通ったら白たまごを茹で汁ごと入れ、八丁味噌を溶きながら入れたら中火で30分ほど煮込む。
4.最後に塩で味を調整したら出来上がり。
※辛味がないので、小口切りにした生唐辛子を散らすと爽快な辛さも楽しめます。
※山椒や花椒を入れても美味しいです。
※柚子胡椒との相性も良いです。
基本のカレーパウダー”リッチ”はコチラからご購入いただけます。
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