だからわたしは独立することにした。
今日は気が気でなくソワソワして過しています。
日記も今日は取り留めもなく話させてください。
うざい独り言が苦手な方はここでターンください😊💦
明日いよいよ独立スタートです。
スタートしたら、もう戻れないから。
進むだけなのでいいのですが、果たして続けられるかとか、いやいや思い切りやりたいことやっちゃいなさいよ、アナタ、という思いや、日々のリズムをまずは掴んでいかないとな、という現実的なことや色々ドキドキして、でもワクワクの方がずっと大きくて今夜眠れるかしら、と。
朝イチで喫茶店に行って、手帳と文通相手への手紙と娘との交換日記を書いて
資料ノートを3冊とっても、落ち着かないので、
サンキューイラストの下絵を2枚描いて
うおー、うおー、と思っている。
ああ、まだ私明日以降のことを仕事として捉えていないわ、とか、今年の目標は商業で描いたコミックの電子書籍の印税を超えることにしようとか、すべて一人で切り盛りできるんだなあ、すごく嬉しいぞ!とか、3日おきに作戦会議は必要やな、とか、なんだか本当にワクワクするんです。
このワクワクは、子供の頃私マンガ家になる!と途方もないことをほざいていたときと同じ純粋性を孕んでいて、危うさもあるんだけど、自分が再び原石に戻ったかのような、未来がみえないからこそキラキラ美しくみえるのととってもよくにていて、この年になって青春をまた味わえるのは有り難いことだと思いつつ。
最初は一人二人だと思う。
ポツリポツリ、みたいな。
でもそんなお金を払ってくださって読んでくださる方を裏切らないようにしようと。
だって相手がいるってことですよね。
その方たちのために描こうと。
その思いは読者の顔が見えなかった商業の時よりずっと強くて、あ、やっぱり自分は独立のほうが合っていると思った。
商業の頃はなんせ読み手の顔が見えないから担当さんに向けて描いていた。
けれど、担当さんは純粋な読者じゃない。
商売人というもう一つの顔を持っている。
一番のファンです、なんていうのは全部ウソ。
同じウソを作家全員に言って勇気を与え描く元気を与えるのが仕事。
そんな組織絡みが苦しくなって、執着を手放した。
いつか必ず、個人でマンガ家が活躍する時代がくる。
私はお金を自分が子供の頃コミックス380円だった頃の対価より安く設定したいと思っている。
理由は、今のマンガは電子なのに高すぎることや不当に搾取されることに腹が立つから。
電子なんて、明らかに流通分いらんのに本と変わらず高い。
だからマンガはもう正規価格では買わない。
ブックオフやメルカリで買う。
小説も然り。
好きな作家さん以外。
原作者ありきで成り立っているのに、本当に遊郭の花魁のように作家からどんどん差し引かれる。
そして遊郭や旦那衆に莫大な金額が入ってゆく。
名誉や名声、ステータスや勲章を作家に与える代わりに、取り分は僅か。
いやいや、そもそもそんなものさえ得られない人が90%以上。
時間も心も疲弊して、夢も自分が思い描いていたものとは違っていた。
もっと早くに執着を離していたら。。。と本当に思った。
名誉やステータスなんて、自らそれを出しているという時点でそういうひとなんだな、と思えるようになった。
そして、殆ど搾取されない、売れたら殆どが作家の取り分となる産直という方法でやってゆきたいと思うようになった。
もう一つ言いたいことがあるけれど、現時点では言わない。
私は締め切りがある仕事には向かないことと、自分で締め切りを作りたいマイペース人間であることと、あらゆる人たちが携わると分かりやすく作らねばならない工程がエネルギーの浪費だと思う方だ。
ネームだと出来るだけ綺麗に絵を入れねば会議には通らないし、入れてもボツになることも多い。
その間の収入はゼロ。
マンガはお話作りと同じエネルギーで、絵を何度も描かねばならない多動力が必要。
ただでさえ貧弱なエネルギーを絞り出しながら描き続けてきたけれど、今までのフィールドでは、自分のエネルギーに対して、対価が少ないと思っていた。
売れなかったから仕方ないけれど、もしかして、売るフィールドが自分には合っていないのではと思うようになった。
昭和の頃のお父さんが一家の大黒柱だった時代が令和では成り立たないのと同じように、テレビ第一主義だったのが、YouTubeやSNSに乗っ取られたのと同じように、商業第一主義が、今後瓦解するのと同時に、個人発信が増えて、国内より海外のスポンサーや出版に帰属する作家が今後増えてくるかもしれない。
noteは文学とマンガがMIXされた世界が許される、自分にはとても合っている発表の場所だと思っている。
だからここを拠点に発表してゆきたい。
戦争を題材にした作品を描きたかった。
コミックス発売のとき、いくら上層部の命令とはいえ、変なタイトルの改変なんてやってほしくなかった。
他の作家と競うように発破をかける編集にずっと腹が立っていた。
自分が尊敬する大好きな作家を、でも売れてないから、と下げる編集にも腹がたった。
そんな裏事情話さないでほしい。
聞きたくない。
読者として本当に腹が立つ。
無知な芸能人のおかげで、ホロコーストや第三帝国についての制作はご法度になったのを聞き、それは表現の自由を侵害している行為だと思った。
こんなふうに自由にかけるのも、マンガにおいては、誰にももう頼らないと決めることができたからだ。
そして、生活を安心して行える土壌を作ってくれた両親や、昭和のお父さんと同じ大黒柱の頼もしい主人のおかげだと思う。
だから逃げてはだめ。
最高の時期をマンガに注ぎたい。
自分が描きたい作品のために生きる。
明日から新しい自分に生まれ変わると思うと、大丈夫かな、プラン練らないとな、なんだかまだ気持ちがフワフワしてるな、という想いばかりだけれども。
心より羽ばたける世界で、コツコツと一枚一枚積み上げてゆこう。
そして、もう自分を卑下することなく、マンガ描きではなく、「漫画家」、マンガ制作を「仕事」、と明記しようと思った。
もとの自分に生まれ変わるために。