そして僕は、途方に暮れる。
日中に整体指導を受けられた方から夜に
何か途方に暮れるようなボンヤリとした感覚になっていると感想をいただいた。
自分責めが止められなくて
もう数年、心身が煮詰まってしまっていたという方からだった。
止まらない脳内の言葉
次から次へとやらなければいけない業務の指示
行った業務に対する評価、ダメだし
強制や義務を伴う言葉かけは上司からのものではなくって
自分の脳内で紡ぎ出された言葉たち
だから逃げ場がない。
自分自身を追い詰めてしまう黒魔術。
人間は言葉を覚えてから死ぬまでのあいだ
ずっと脳内で言葉をいじっている生き物。
脳内の言葉の正体は
自分がどのように世界を見ているかを現わしている。
外の世界をどのように評価、判断しようと
自分にはまったく影響がないと思ったら大間違い。
外の世界を、正しさ、勝ち負け、効率などの物差しで見ていると
裁く思考が自分の脳内会話のOSになってしまう。
欠乏などの「ない」にフォーカスしている世界の見方。
その世界をジャッジしていているだけなのに
そのジャッジしている脳内の会話を一番聞いているのは自分。
いやいや、その会話を聞いているのはほとんど自分だけでしょ。
だから自分に対する黒魔術になっていく。
もっとも効果的な黒魔術の言葉かけ。
常に裁かれているのでどんどん息苦しくなる。
まるで裁く人が存在しているかのような世界を生きることができる。
もともとは自分の思考が生み出した裁く人
自分と世界はどんどん分離してしまうので
あたかも自分を攻撃してくる他人がいるかのような現実創造ができる。
裁く人がいるので
休んだり、ボーっとしたり、楽しんだりが出来ない。
いつも必死に頑張っている状態。
だから心地よさが日常に全然なくなってしまっていた。
いうまでもなく心地よさはカラダで感じる感覚。
脳内の思考が止まらない、自分責めが止まらないのであれば
カラダはほとんど感じられていない。
実際に観察したカラダはものすごく辛い状態にあることが確認できた。
止められない脳内の言葉が厳しくて
ずっと頑張り続けて休息出来ていないカラダだった。
調整して愉気をしていると
ときどき声をあげたり
気の感応で本人の意思とは関係なくカラダが動いたりし出した。
そして気がつくと、彼の目には涙が光っていた。
脳内が騒がしくて、自分責めが止められなかった人から
何か途方に暮れるようなボンヤリとした感覚になっていますって。
感じられるようになった感覚の正体はおそらく「ゆるみ」
取り戻した「ゆるみ」を育んでいけますように。
※途方に暮れるって、この曲でしか知らなかったのに・・・
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