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カラダが生み出している心。

毎年5月ごろに送られてくる区からの無料の健康診断案内。

その有効期限が1月末。

スルーしようかなと思っていたんだけど

ちょうど背中の胃袋と連動すると思しき処に硬結があるのが感じられたので

自分の胃袋を観てみたくなって駆け込みで健康診断を受けてきました。

初めて胃カメラを受けた時

初めて目撃した自分のカラダの内部の映像をリアルタイムで見せてもらって感動した。

今回も先生と一緒にリアルタイムで観たいんですって伝えたら

モニターの位置の関係でリアルタイムでは観られないんですと言われてショックを受けた。

それを楽しみに申し込んだのに。

一気にテンションが下がってしまった。

しかも胃カメラ当日には背中の硬結も無くなってしまって

いったい何のために申し込んだのやら

楽しみを見出せずに胃カメラ当日を迎えることになった。


初めての胃カメラは口から

2回目の今回は鼻からの挿入だった。

前回は麻酔をされた記憶がなくて

胃カメラ挿入時だけ凄く苦しかった。

今回は鼻に麻酔ゼリーみたいなものを注入された。

徐々に鼻から喉にかけての感覚が無くなっていく。

それは、ちょうど嚥下機能が麻痺していく感覚で

今まで感じたことのない呼吸が苦しい感覚に襲われた。

呼吸機能が失われて死ぬ時ってこんな感じなんだろうな。

そんなことを思っていたのだけれど

麻酔が効いてきて喉の奥に感覚麻痺が拡がっていく様は

ぼくに不安を感じさせるのには十分だった。


気付いたら手や指先がめちゃくちゃ冷たくなっていた。

恐怖を感じるとカラダでは緊急事態宣言が発令される。

緊急事態下においては交感神経が猛烈に働き出す。

すると毛細血管が収縮して血流が流れにくくなる。

結果として手が冷たくなる。


ぼくはふだん気を集めているので手が温かいことが多い。

その手が驚くほど冷え冷えになっていた。

冷え冷えの手はぼくが緊張状態になって交感神経優位になっていることを如実に示していた。

冷え冷えの手が教えてくれていたのは

ぼくが感じているのは緊張や不安というよりも

むしろ恐怖に近しい感覚だってことだった。


だから、仮にぼくがどんなに怖くありませんって口で言っても

手が冷え冷えになっていたら

カラダが表現していることの方が真実になる。



ちょうど長年鬱で仕事も出来ず苦しんでいるという方が来室された。

鬱状態がいっこうに改善しないんだそう。

その方からいつも手足が冷たいんですと相談してこられた。

カラダを観察すると背骨が変形する強度で緊張状態になっていることが確認できた。

胃カメラのときのぼくの手が冷たくなっていたのと同じ。

ただし一時的な緊張ではなくって、硬直してしまって解除できなくなり常態化してしまっていた。


交感神経優位の状態がカラダで保持されていれば

こころがホッとする時間が訪れることは無い。


胃カメラの麻酔で喉の感覚が麻痺して

呼吸が止まりそうな感覚を感じているカラダの状態では

安心感を感じるのは難しいでしょ?


ココロとカラダは完全に連動している。

だから交感神経優位で緊張しているカラダのままでは

副交感神経優位のリラックスを感じることは難しい。

カラダの在り方が生み出しているココロがある。

だからカラダが弾力を回復して緊張できたり、弛緩できるようになると

生み出されるココロも変わってゆきます。



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