うなじやく名残の西日影長く
ほおら、俳句放題。といいつつ、うまく書けないもどかしさよ。
実感する季語選びの難しさ
影長くや影長しで秋の季語があるかな、と思ったらありませんでした。はて、どうしたものかと調べたところ、「西日」が晩夏の季語でした。ということで、俳句としてはかろうじて成立。
ただ、気分的にはもう少し遅い時期を表現したかったので、消化不良の一句です。
例によって夕方の散歩に出たら、西日が思った以上に暑かった。でも日の傾き加減は、もう秋を感じるなぁ(影長し)と言いたかったのです。仮に「影長し」が秋の季語でOKだとしても、そうすると季語が重なります。「名残の西日」をどうにかしなくてはなりません。夕日も夏の季語っぽいのでNGです。
題材は見つけ放題と豪語しましたが、うまく季語を見つけてぴったりの心情を表すのはいつの時期も難しいものです。
日傘の女子高生
散歩に出たのが16時過ぎだったのですが、ちょうど周辺の学校の下校時刻だったようです。スローペースウォーカーのわたしは、次々と学生たちに追い抜かれていきます。多くは教科書がつまったリュックを背負った日焼けした学生たちです。中の時のマーク入りリュックの子もいましたし、アディダスのリュックも見かけたので、そこらの中高生の下校時刻にまとめてぶつかってしまったのでしょう。
そのなかで、わたしを追い抜いたひとりの女子高生。日傘をさしていました。下校する女子学生は他にも見かけましたが、日傘はその子ひとりだけ。しかも、わたしでさえ、晴雨兼用のコンパクト日傘なのに、その子の日傘の縁には大きなフリルが揺れています。どこのお嬢様日傘かと思うような趣です。
残念ながら、近隣にどんな学校があるのかも知りませんし、ましてや制服で区別はつきません。もしかすると、私立のお嬢様校があるのかもしれません。あるいはその子だけ日光アレルギーなどで特別許可なのかもしれない、などと余計なことを考えて歩いていました。
でも、特別許可であの日傘はないな、などと考えているうちに、その子ははるか遠くに。疑問は残りましたが、万一もう一度遭遇することがあっても話しかける勇気はないなぁ。
うまく工夫したら俳句の題材になりそうな気がしたのですが、うまくインスピレーションと結びつきませんでした。
いつかの俳句で言いたかったこと
9月9日に「台風一過紙垂を煽るや澄んだ空」という句を公開しました。基本的に写真と俳句をセットで公開しているのですが、その日はまとめて3句公開し、最後の一句だけ写真がありませんでした。なかなか写真を撮りに行けなかったののですが、本日ようやく撮影できたので、あらためて紹介します。
本懐を果たせし花の守り犬
きれいな花寄せですね。散歩中にいつも癒されるポイントのひとつです。実は、このプランターの一角にプラスチック製の犬の人形が置いてあったのです。でも、台風一過の翌日から犬の人形はいなくなってしまいました。
こんな感じの人形です。
花の守り犬というのは、その犬の人形のこと。本懐を果たせし、というのは花を守りきって自分は飛んでいったか、壊れたかしてしまったのかな、という一句でした。
やっぱり写真と説明がないとダメダメですね。今日は前後半ともに消化不良ということで。明日またがんばりましょう。
最後までおつきあい、ありがとうございました。
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