天の尾《アマノオ》 第1話 ――『機械化百足』対『ニューフェイス』――
前書き的な 目次 第2話
★★★
痛い程に冷たい、全身を包み下から上へ流れ続ける大気の感触。
俺は天高くから落下中だった。
「人生に一度はスカイダイビングしてみたいよなあー、とか」
何時だっただろうか、友人とそのような雑談をした気がする。
覚えていないのはかなり昔だからだろうか? そうかもしれない。
「別にあの発言を撤回するつもりはないけど、スカイダイビングさせるならパラシュート付けろよ」
俺はパラシュートなしのスカイダイビングをスカイダイビングとは認めないぞ。