ビーバーの尻尾

ガッチガチに殺し合ったり、殴り合ったり、ド派手なアクションをする系小説で、面白いものを書きたいビバ。より具体的なジャンルまで言うと異能力バトルものが好きだビバ。

ビーバーの尻尾

ガッチガチに殺し合ったり、殴り合ったり、ド派手なアクションをする系小説で、面白いものを書きたいビバ。より具体的なジャンルまで言うと異能力バトルものが好きだビバ。

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  • バトルショートショート

    ショートショートで戦闘描写を書くための場所。

  • 雑な記述

    思考を雑に記す。

  • 月夜の提灯

    月夜に提灯はいりません。 無くても道は明るいからです。 無意味、とも言えるかも。 でもあっても困るものでもない、そんなどうでもいい話を書きたい。

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人よ、竜の手を引いて

 澄んだ水面を思わせる青い瞳。  その奥に湛える深く透き通った静謐な気配を、今でも夢に見る。目覚めた後も、瞼の裏に焼き付いて忘れられない。 「E-03-03『ディアクリア』」  無論、それは幻だ。海を統べ、陸を制し、空に君臨した彼ら。遥か昔に空の果てより来たり、人類に英知を与え導いた彼らはもういない。  人は、竜に捨てられた。  人竜乖離と呼ばれた星降る夜。全ての竜はふと一斉に夜空を見上げ、僅かに身を震わせたかと思うと訳も告げずに空へ旅立った。善き隣人であり守護者でもあった存

    • バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――3

      前 目次 次 (……ああ、綺麗だ……) 全身が脱力したルクスの脳内では、鮮やかに焼き付いた最後の光景だけが繰り返し走馬灯のようにフラッシュバックしていた。 半透明に輝く水晶の花々に囲まれた、華やかな少女。 (死にかけの俺とは正反対に……) ゆるりとなだらかで流麗な動作に、白く透き通るような肢体が。 (傷一つなく、瑞々しい姿が) その容姿が、例えようもない程に。美しかった。 身体の力を抜き、ごろりと水中で横たわる。 視界を遮る『光々花』をどけつつ、ゆったりとし

      • バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――2

        前 目次 次 「オラァ!」 「ぐっ!? しまっ───」 頭蓋を陥没させる裏拳がレノムに突き刺さり、彼女は脳漿を散らしながら勢いよくカッ飛ばされてる。 「ハハァ、脳への一撃はキツイよなあ。傷は回復しても、衝撃はなかなか抜け無えからなァ!」 痙攣しながら手を地面について立ち上がったレノムは、数歩歩いてすぐさま崩れ落ちる。 無防備なのは、明らかだ。 ルクスの口角が吊り上がった。 止めを刺すべく、彼女の元へ向かう。 心臓を潰しても脳を砕いても即死はしないが、長く脳へ酸素が

        • バトルショートショート      ――『苦痛の歓声』VS『蒼海の果実』――

          前 目次 次 下は地平線まで広がる白いタイル張りの床。 上は異様なまでに高く広い、同様に白色の天井。 おおよそ10mの距離にて対峙するのは白い貫頭衣を着た2人の少女。 片方の名前は「ルクス」、片方の名前は「レノム」という。 ルクスとレノム。 両者がこの空間に召喚され、互いが互いの存在を認識した瞬間、2つの思考が同時的に成された。それすなわち。 ───似ている。 そしてもう一つ。 ───全く違う。 外見で似ているのは、容姿、恰好、表情。 長髪、白の貫頭衣、殺意を

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        人よ、竜の手を引いて

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          16本
        • 天の尾《アマノオ》
          15本

        記事

          雑記その21、実は少女漫画とか、人間関係ドロドロしてる奴はお手軽ですよ

          「感動」とは、心が動かされること。 人は何かに感動するが、何に感動するかは千差万別。 しかしまあ、一般的には主人公が勇気や友情でもって強敵に立ち向かう様に感動したり、愛・優しさをもって行動するヒロインの姿に感動するのが割とありがちな感動の種類ではないだろうか。 ぱっと思いつく漫画だと「金色のガッシュベル」とかがそれに該当するような気がする。もう少し新しいのだと「テラフォーマーズ」とかね。いやもう、大好物です。(得にテラフォーマーズ) というか、良作のストーリーだったら大

          雑記その21、実は少女漫画とか、人間関係ドロドロしてる奴はお手軽ですよ

          雑記その20、その場合、魔力ポーションをガブ飲みさせて頂く

          やる気が出ない。 ああ、やる気が出ない。 やる気が出ない。 割と多くの人が体感したことがあるであろうこの問題を、俺は慢性的に抱えている。「先延ばし」の問題、と言い換えることもできる。 かなりやばいと思う。病気レベル。 しかし、どっかで聞いたがこういうのは日常生活に支障を及ぼすレベルになって初めて病気と認定されるらしい。つまり、尋常に日常生活を送れていれば逆説的に病気ではない。現状俺はそこまでではない(多分)。そこまでではない(多分)。 でも訳の分からない焦燥の中、

          雑記その20、その場合、魔力ポーションをガブ飲みさせて頂く

          バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』―― 2

          前 目次 次 いつからだっただろう、死合いに臆せず臨めるようになったのは。 己の能力である『指弾』を意のままに操れるようになったのは。 最初の頃は只々痛みが不快だった。 相手を痛める感触も気持ち悪かった。 しかしそれでは生き残れないのだ。不快な想いを抱き続けていては、僕は人生を活きて行けない。 ならば、楽しむしかないと悟った。 別にそれも悪いことではないのだろう。 肉を弾き、骨を砕く愉悦も、ままならぬ現状で足掻く経験も、きっといつかは糧になり得る。自分のため、相手の

          バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』―― 2

          バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』――

          前 目次 次 下は地平線まで広がる白いタイル張りの床。 上は異様なまでに高く広い、同様に白色の天井。 おおよそ10mの距離にて対峙するのは白い貫頭衣を着た2人の少女。 片方の名前は「カイナ」、片方の名前は「キュラ」という。 カイナは無手、対するキュラは両手にナイフを握っていた。 2人の容姿は持ち物以外、まさに瓜二つ。 そして仕合開始と同時に互いが取った行動の『自由さ』とでも言えるものも、いい勝負をしていた。 カイナはぶらぶらと腕を振ったり、手を組んで前に伸ばしストレ

          バトルショートショート      ――『指弾』VS『ノスタルジア』――

          無常命脈の誓い 3

          前 次 オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。 暗殺者。暗殺を生業とする者。 暗殺と一口に言っても、求められる技能は殺人技術だけではない。 人を殺さない技術、というものもある。 より厳密に言えば、相手を心身共に限りなく無力化しつつ殺さない、拷問の技術。 「問題ありません。この程度の傷、即座に死にはしない」 抑揚のない淡々とした声で耳打ちする。 そしてナイフを更に埋めた。 「────~~ッッ!?!?」 「僕は医療術士じゃありませんが、簡単な術式なら知っ

          無常命脈の誓い 3

          無常命脈の誓い 2

          前 次 オクトはマールム王国の暗殺者ギルド所属の暗殺者である。 暗殺者。暗殺を生業とする者。 暗殺は事前に計画立て、未知や障害を排除して臨むのが彼のスタイルだ。 とはいえ、予想外の出来事も起きないわけではない。標的が死にながら放った魔術や────今自分の視界に、映っている明らかな異常。 「……光?」 少し遠く、それこそ今の今までオクトが標的と共にいた屋敷の方向。 そこに淡い光源が輝いているのを見る。 室内の照明とも違う。 屋敷に侵入した際には確認していない未知の光。 ま

          無常命脈の誓い 2

          無常命脈の誓い

          次 「なぜって、仕事です。 まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。 貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。 しかし、今は悠長に話している場合ではないのでは? 貴方、早く手当しないと死にますよ。ほら、もっと他にも考えることあるでしょう。 ……仕方ない。では少しだけ。 まあ、発端が帝国の王位継承を巡る争いというのは貴方も察しがついてるでしょうが……うん? ああ、帝都から飛ばされるだけだと思っていたのですか。流石にそれは考えが甘い。 でも、もしかしたら家

          無常命脈の誓い

          遺骸の森

          いつからだろう、私はこの透明な湖の畔に立っていた。 具体的にいつからかはわからない。 意識した時には、既にこの場所に立っており、それ以前の記憶がないためだ。ただ……どこか遠い、霧の中を歩いていた気がする。 まあ、そんなことよりも水を飲もう。 湖の水は非常に美味しい。 あと日光も浴びたいがそれは天気次第である。 枝葉を一杯に伸ばし備えよう。 今はとりあえず力を付けなければならない。 貧弱な木では思考に割けるリソースも限られる。 力とはつまり成長だ。 高く、太く、強靭な木にな

          無常命脈の誓い

          「なぜって、仕事です。 まあ、そう言ってしまうと味気ないですかね。 貴方が聞きたいのも、そう言った意味ではないでしょう。 しかし、今は悠長に話している場合ではないのでは? 貴方、早く手当しないと死にますよ。ほら、もっと他にも考えることあるでしょう。 ……仕方ない。では少しだけ。 まあ、発端が帝国の王位継承を巡る争いというのは貴方も察しがついてるでしょうが……うん? ああ、帝都から飛ばされるだけだと思っていたのですか。流石にそれは考えが甘い。 でも、もしかしたら家臣の方

          無常命脈の誓い

          夜を撫でる手

          早朝。 ひんやりとした心地よい気配に、目を開ける。 薄っすらと青みがかかった静謐な空気の中、ぼんやりと周囲に目をやると、部屋が樹海になっていた。 ベッドを中心として半透明の植物達が所狭しと生態系を構築し、淡い緑色に発光する粒子が海中のクラゲのように漂っている。苔むした布団から身を起こしあくびをする俺の横を、光る小魚の群れが泳いでいった。 「あたりだな」 素晴らしい目覚めだ。 昨日は大小様々な虫達が部屋中で蠢くダイナミック蟲毒の壺。 一昨日は奇々怪々な見た目の植物菌類が悠に狂い

          グッバイ、オールドマン

          「親父ィ、死んでくれ」  銃口が私のこめかみに向けられていた。  5年ぶりに再会する息子の姿。  酷く痩せこけて骨と皮ばかりの相貌。その中で縦に裂けた金色の瞳だけが爛々と燃えるようにギラつき異彩を放っている。  蹴破られた書斎のドア越しに倒れている、頭部を撃ち抜かれた部下の死体を見るにどうやら伊達や酔狂ではないらしい。 「なっ──」  連続する銃声。  3発の弾丸が、私の頭蓋に叩き込まれた。反動で椅子から転げ落ちる。 「……」  が、すぐさま無言で立ち上がり、片手

          グッバイ、オールドマン

          仮題『グッバイ、オールドマン』

          注意:作者が逆噴射大賞に取り組もうとする思考を垂れ流しているだけの文章です。エンターテインメント作品ではないです。面白さを求めてのクリック非推奨。 前 目次 次 ★★★ 他動詞の動詞と目的語でギャップを考えろっつー話だったよな。 まあどうせならなるべくインパクトが強い動詞を使っていきたいわけだがなにかあるか? ……強い言葉から連想したのが「…あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」だから……『殺す』?  まあ去年の大賞も動詞は『殺す』だし悪くはないだろう。でも念の為

          仮題『グッバイ、オールドマン』