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5月の読書は楽しく読んだ10冊(後編)~キャリコン・津田梅子・キムジヨン・ノッポさん~

私の読書推し活、5月編の後半5冊を記録する。
▼前半はこれ▼

⑥キャリアコンサルタントのためのキャリアデザイン(太原靖一郎:監修編集)

多読しながらも自分が目標とする「キャリアコンサルタント」に関しての読書は少ない。日本キャリア開発協会のイベントで紹介されていた本書を反省も踏まえ購読。
各分野で活動するキャリアコンサルタント16名のインタビューが記載されている。キャリアコンサルタントの目的は「カウンセラーをするため」ではなく相談者をひとりの人間として向き合い、パートナーとして寄り添うこと。
つまり「共に生きる社会」をつくるために他ならない。
そしてそのため、相談者に対し、バイアスなくとらわれない心(=素直な心)でのぞむことが必要。これが意外に難しい。人間はアンコンシャスバイアスを持ってしまう生き物だから。。。
いずれにしても、知識より先に重要なことをあらためて学ぶことができた。

モーニングセットともに

⑦津田梅子 科学への道、大学の夢(古川安)

日本の女子英語教育の先駆者として知られる津田梅子は生物学者でもあった(つまりリケジョ)。梅子と自然科学の関わりを「科学史+ジェンダー」の視点で分析する稀有な一冊。
夢は英語教育ではなく「真の大学」をつくること、自然科学を学んだことが原点にある。そして、彼女の夢は残した遺産・伝統・人によって実現した。
本書を通じて知ったのは、梅子先生は「とても厳しく怖い人」だったこと。

リンツのチョコは上品な味わい

⑧82年生まれ、キム・ジヨン(チョ・ナムジュ/斎藤真理子 訳)

BTSのナムジュン(RM)、RedVelvetのアイリーンが「読んだ」と語っただけで
大騒ぎになり、映画化もされた、女性差別告発の書
村田沙耶香や山崎ナオコーラ、松田青子らのフェミニズム系作家の著書を読んでいなかったら、私の読後の衝撃はもっと大きかったと思われる。
テーマは「アンコンシャスバイアス」。小説の最後には、このテーマの課題を読者に投げつけるようにして終わる、何とも後味の悪さが残った。
そう、問題の根深さを強く印象付けるラストであった。

ハワイアンアイスとともに

⑨ノッポさんの「小さい人」となかよくできるかな?ーノッポ流 人生の極意ー(高見のっぽ)
⑩ノッポさんの はじめての手話(高見映)

最後は訃報を聞いてノッポさんの著書に触れる。
手話をかじり始めたきっかけで「手話」に関する本があることも知る。
⑨では、82歳の“ノッポさん”が、かつての「小さい人」たちに「小さい人と仲良くする極意」を伝授する。ノッポさんは「子ども」を「小さい人」と呼んで敬意を表す。
器用と思っていたノッポさんは不器用で悩める人、そして「一生懸命」の意味を教えてくれるプロフェッショナルだった。
ノッポさん、ボクはいまでも小さいよ。だからいつまでもなかよくしてね。

手話はまだぜんぜんダメ💦

5月の読書投稿を最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも楽しく読書プレイを続けます。
だって、楽しいから!


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