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意外な驚き。 私の地元広島は、いわゆる瀬戸内海式気候というやつで、冬もそれほど気温が下がらない。特に、私はどちらかといえば沿岸部の方の出身であることもあり、雪もそれほどみたことがない。年に一度見れればよいほうだ。上下を山脈に囲まれていることもあり、雨も雪もたいして降らないし、風もほとんどない。穏やかではある。 たった数百キロの距離が、彼の「冬」と、わたしの「冬」を、大きく隔てている。 雨雪が少なく、風も少ない、穏やかな気候の土地。 わたしにとっては、想像の彼方の風景だ。憧
冬について、なんて特に考えたこともなかった。だけど、この節がとても好きで、どうしても書きたくなった。呼応してみよう。 “ぼた雪がパウダースノーに変わっていくとき、空気から少しずつ水分が抜けていく。その温度変化は手足のような末端じゃなくて、からだの芯に響く感じがしてすごくきらい。あったかいコーヒーやお茶ではぬくまれない冷えがからだに入り込んでくる。もういや、と思って寝てしまう。” --- 東京の冬は私にとっては寒い。風が吹きすぎていて、気温はそれほど低くなくても体感温度が
マイナス2度までは、平気。 でも、あと1度下がると、寒さの質が変わる。 こまかくて乾いた雪に変わる境界線の温度だと思っている。 関東の冬は晴れて、乾いて澄んでいる。 風が冷たいのはつらいが、光を感じられるのがいい。 関東に移り住んで初めて、冬を好きになった。 雪国の冬は暗い。白は、決して明るい色ではない。 反射するべき光がないと、真っ白な雪景色は遠近感を狂わせる幕のように映る。 閉ざされた、という表現の意味がよくわかる。 ぼた雪がパウダースノーに変わっていくとき、空気か
お酒が好きな人、誰かと飲むのが好きな人、料理と楽しむのが好きな人いろいろいる。その時々で、ビールの楽しみ方って違うよなあって思う。普段何気なく飲んでいるビールも捉え方を変えると、グッと楽しくなる。今日はそんなお話。 --- 家でお酒を飲む時は、だいたい缶ビールにしている。飲みきりやすいし、捨てやすい。とても合理的な選択と思う。スーパードライとか、一番搾りみたいな王道のビールも好きだけれど、クラフトみたいないろんな風味のあるビールを楽しむのも趣があると思う。 お酒を飲み始
わたしのことしか知らない人は、夫を見ると驚くし、夫といるときのわたしを見ても驚く。 意外、と言われる。 夫は、初対面の人から十中八九「好青年」と言われるような人だ。 いつもにこにこしていて、毎朝出勤前に、まだ寝ている娘たちの耳元で「大好きやで。かわいいよ」とささやいていくような人間。 王道やトレンドが好きで、そんな自分を好きと言えてしまう人。 お花見やバーベキューで異様に幸せを感じるタイプ。 表面的にはそういうわかりやすい人で、でも少し深く付き合うとおかしな部分がたくさんあ
第三者の目線からみた自分自身を考えるのは好き。何かトライしてる時に、自分を第三者からみて反省したり、褒めたり、分析したりするのも好き。それら全てが、私自身を知るヒントになると思っているから。今日はそんなお話。 --- 私はメタ認知や内省をするのが好きでかつ、できる自信がある方。自分を別の自分からみたときの姿を想像するのが好きで、そこから得た学びを自分にフィードバックしながら自己学習するのに快感を覚えるタイプ。かなり変態なのかもしれない。 他の人から見えた姿を気にするよう
相談は日常のどんなシーンにもある。 あるが、わたしが想起したのは仕事だった。 どうしても思考が具体から逃れられない。 呼応する。 ーーーーーー わたしは今、ひとりの人のことを考えて考えて考えて、鼻血が出そうなほど考えている。 それが、今わたしが抱えている仕事のひとつ。変わった仕事があるものだ。 どうすればもっとその人のことを知り、もっと好きになれるのか。 わたし以外の多くの人たちにも、その人を好きになってもらえるのか。 そればっかり考えている。 それを叶えることが、会社
相談っていうのは難しい。相手に解を求めるような相談の形もあるし、アイデアを膨らませたい相談もある、なんなら否定されたい場合もある。目的があったり、なかったり。相談って難しいなあ。今日はそんな話。 --- 相談をするのが苦手だった。一人で考えて、一人で決めることが多かった私は相談が苦手だった。きっと環境的な要因もあったと思う。自分で決めることを強く求められる環境にいたこともあるし、誰も決めてくれずに前に進まないと思った時は手をあげることも多かった。 待つのが苦手という側
うちにひとり、刻々と言語能力が発達中の2歳児がいる。 彼女はあらゆるものに興味を示し、その名前を母親に問うてくる。 でも、そんなに答えられない。 道端に咲いている花の名前、見たことあるけど知らない。 (「植物」と答えた) 電線あたりの何かの名前、そもそもどこを指してるかわからない。 (「電気設備系統」と答えた) 食パンを閉じている樹脂製のパーツ…もはや、描写すらままならない。 (「留め具」としか言いようがない) 彼女の質問には分別がない。配慮も容赦もない。 お皿に数個の
呼応してみる。私は最近、ネイルケアのため、ネイルサロンに通っている。男性がネイルサロンというと少しびっくりされることがあるのだが、意外と男女問わず楽しめると思う。食わず嫌いせず男性も一度行ってみるといいのに。今日はそんな話。 --- 私は最近ネイルケアに通っている。いわゆるベーシックな、爪切りや甘皮処理などをしてもらうやつである。女性には馴染みがある人もいるだろう。通い始めたきっかけの話をしてみる。 通い始めたきっかけは、ネイルデザインをしている同僚の話を聞いたことだ。
IDカードで認証しなければ、オフィスを自由に出入りできない。 でも、わたしの勤めている会社では、ネックストラップを首から提げている人は少ない。 ネックストラップは所属の象徴。 わたしは、所属という状態を求めて会社員をやっているので、ネックストラップを提げるのが大好き。 一種のコスプレに近い気がしている。 ほんの数十センチ程度の“紐”を首から提げるだけで「その会社の人」になれるから。 わたしは「わたしの会社の人」として見られたいので、勤務時間中は必ずネックストラップを提げてい
わたしは自分の容姿に一切の自信がないし、正直あまり興味もない。 だから、髪型・メイク・服装・アクセサリー・美容などすべて、自分の苦手なジャンルに分類している。 なかでも一番苦手なのが、ネイルケア。顔のメイクも苦手だが、手は四六時中視界に入るので、そのたびに装飾を目にするのがしんどい。 剥げていくプロセスが減点方式みたいなのもつらい。 他者からどう見られるかというのは、そこまで重要ではない。 そもそも「他の人は自分が思うほど自分を見てはいない」と思って生きているから。 単純
美味しい料理を食べると幸せな気持ちになる。そんな話をよく耳にする。正直いうと私はこの感覚あまりよくわからない。今回はそんな美味しいについての話。 --- 好きな食べ物、嫌いな食べ物 小学校の時に昔流行ったプロフィールカードに毎回書いていた。当時の私は多分、唐揚げとか書いていたような気がする。嫌いなものは、椎茸とナス。昔は、嫌いなもの=食べられないものだったけれど、今は食べられないものはない。椎茸はさほど好きではないが。 私はずっとわからない。「美味しいものを食べると幸
この度、『不協和音』という共創プロジェクトを友人と始めることにしました。最初はエッセイをテーマに、作品作りを進めていきます。 『わかりあい』を増やしたいと思った以前、「普通になれないなら...」という記事を書きました。周りとの違いに葛藤した学生時代を振り返ったものでした。 この記事を書いた後、なんで普通になりたいと思っていたのかをずっと私なりに考えていて、至った結論は、当時の私は、自分のことを他人に理解して欲しかったのだろうということでした。変わっていると言われるでもなく