呼応してみる。私は最近、ネイルケアのため、ネイルサロンに通っている。男性がネイルサロンというと少しびっくりされることがあるのだが、意外と男女問わず楽しめると思う。食わず嫌いせず男性も一度行ってみるといいのに。今日はそんな話。
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私は最近ネイルケアに通っている。いわゆるベーシックな、爪切りや甘皮処理などをしてもらうやつである。女性には馴染みがある人もいるだろう。通い始めたきっかけの話をしてみる。
通い始めたきっかけは、ネイルデザインをしている同僚の話を聞いたことだ。どうも知り合いのネイリストにやってもらっているらしいが、彼がとても楽しそうに話していて興味をひかれ、私もいつか行ってみようと思っていた。
しばらくしたある日、六本木ヒルズをそそくさと歩いていた私は、男性向けのネイルケアをやっているお店を見つける。「これは、私が求めていたやつ!」と即座に入店を決める。(声をかけてくれたネイリストさんが可愛かったからというのもあるが)
お店に入店後、全くの無知だったため、つい根掘り葉掘り聞いてしまう私。ネイルに来るお客さんのこと、ネイリストの仕事のこと、恋愛のこと、などなど。普段全く会うことがないタイプの人だからこそ、興味津々で会話のキャッチボールが絶え間なく続く。まるでインタビューをしてる気分だった。たった一時間くらいではあるが、自分のために時間を使うというのは良いものだなと満足して帰ったことを思い出す。
ふと考えると、ネイルケア=女性の関心事という偏見を持っていた自分に気づく。そもそも経験もせずに、勝手に決めつけて物事の本質に目を背けていただけなのかもしれない。食わず嫌いってやつだ。実際に通ってみると、私でも楽しいと感じる。自分の手先を誰かに見せるという行動自体が、「手先をケアしなきゃ」という動機付けにもなり、良いフィードバックループが自分の中で回っていく実感を持つ。
おそらく、美容ケアというのは、ケア単体に加えて、良いフィードバックループが回ることで成り立っているのだろうと思う。パーソナルトレーニングだって、デンタルケアだって、ネイルケアだって、自分のあまり良いと思っていない点を誰かにさらけ出すことを通して、自分の注意をその物事に向け、改善の意欲を高める。プロの専門家はその改善に伴走してくれる、サポートしてくれる。そして、成果になりそれがポジティブな報酬となり、さらに内発的な動機が強化されて、より改善意欲がわく。そんな構図だろう。
このように考えてみると、「なんだ、女性がいくものと思っていたのは私の偏見で、物事の本質は別にあるのか」とわかるようになった。それと同時に、ネイルケア以外のデンタルやボディケアの領域にもなお一層興味が出るようになった。
物事は見方を変えると全く別物に見えるなぁ。
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