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創作審神者まとめ

自本丸審神者メモ case 1 【田中朝陽】 太宰府にある老舗の温泉宿に末息子として生まれる。虐待の痕が至る所に残っており、児童相談所に相談した回数は三十、そのうち保護施設に入った回数は九。ほとんどは本人が保護施設入りを拒絶しており、担任が政府に告発し、避難するように審神者となった。 性格は善良、誠実。 全てにおいて優秀であり、霊力のかたちは龍と梅、属性は水。初の霊力試験で枯れ木(桜のはずだった)を歪め、香り高く常に枯れない梅を咲かせた事によりリスト入り。 感情値が昂るこ

    • 博多弁審神者と刀剣男士(まんばちゃん中心)

      博多出身審神者と刀剣男士《おやつのおっとっと》 審「ア"ーーー!! まんばちゃん!!!!(怒)(憤り)」 ま「何だ!?」 審「おっとっととっとってっていっとったのになんでとっとってくれんかったと!?!?」 ま「は???」 博多「ええっ!? おっとっととっとってくれんかったと!?」 ま「なんて??」 長谷部「(ハッ……!)主、なんとお労しい……」 ま「知っているのか長谷部……!?」 長谷部「馬鹿者! 主は期間限定発売のおっとっとを買えて喜んでいたものの、貴様がこの間茶請けに出

      • 報われない黒本丸のみかさに

        その山姥切国広は、いわゆるブラック本丸という場所にいる一刀剣でした。 かの本丸の初期刀は三日月宗近。政府高官の子供が経営するところで、審神者はレア──その中でも月狂いと呼ばれるものです。山姥切国広の顕現順は遅くもなく早くもなく。入れ替わりの激しい本丸で、そこそこ保ってる方でした。 運が良かっただけではあります。 何しろ国広に実力はありません。ごくたまに、審神者のお気に入りである三日月が審神者に働きかけ、普段出陣しない刀に演練をさせる。そんな時くらいしか出番がありませんでした。

        • にちかこ

          物心ついた時には、家族がいなかった。 弟がいるとは教えられていたが、見た事はない。本家で跡取りとして大切に飼われていると、忌々しそうに母親らしい女が言っているのを聞いた。 母親らしい女は、私をあさひくんと呼んだ。私の名前はあさひくんらしい。 お母さんと呼ぶと叱られたので、私は彼女の娘でないのだろう。 夏だった。夏の真昼だった。辺り一面、障子を外したように光っていた。 私の目は変で、幼い頃から不思議なものが見える。視界の端に黒い何かがよぎって、飛蚊症かと目で追うと何かにギョロ

          【コランダ地方】食事の温度

          食事が美味しくない、と感じたのはいつのことだっただろう。食器を出来る限り鳴らさず肉を切って、口に運ぶ。臭みもなく柔らかい。デミグラスソースも、最高級かつ美味しいと呼ばれる味なのだろう。 もぐ、と口を動かす。肉を噛み切り、ごくんと飲み込む。一連の動作は作業でしかなく、栄養を取り込むためだけに行われる面倒な工程だ。 「……なんだか、君はつまらないね」 「そうですか?」 「あぁ。つまらない女だ」 手順通り、お手本通りナイフを使いフォークを操り作業を続ける。レストランの最上階、

          【コランダ地方】食事の温度

          マスヴィデート編

          「あ、いたいた! きょうかーん!」  春のフィルクレヴァート士官学校、ザクロ寮前。  紅茶を嗜んでいたラッセルのもとに、生徒が一人跳ねるように駆けてきた。 「うん? 一体どうしたんだ……沙月くん?」  ラッセルは顔を上げ、相手を確認すると目を見開く。  ザクロ寮には元気な生徒も休日だろうが関係なく教官にちょっかいをかける生徒もいるが、駆けてきた教え子──沙月は、どちらにも当てはまらない、いわゆる優等生だった。 「君が休みの日に声をかけるなんて珍しいな。何かあったのか?」 「い

          マスヴィデート編