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トリミングダイアリー

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日々の雑記を、ざっくりと書くエッセイ。人生の上澄みの綺麗なところをトリミングしたもの。それにしては地味。
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#毎日note

藍と祖母と待つということ。

どちらかといえば短気で粗雑。丁寧とは無縁の、やりっぱなし人間。構いすぎたり、ほっときすぎ…

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夢中の足音。

『恋に落ちる音』がどんな音か。 そんな話題を目にしたのは、たしかツイッターで回ってきたRT…

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枕元に草花を

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祖母の庭には、いつだって綺麗な花が咲く。

高齢の祖父母と同居している。我が家はいわゆる二世帯住宅だ。 私たち三姉弟は、祖父母に育て…

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キッチンの片隅の異国。

スパイスが好きだ。 エキゾチックで、刺激的な香りの数々。ときに甘く、辛く、さわやかで、少…

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ひさかたの光のどけき

午後二時ごろ、ちかくのスーパーに買い物へと行こうと思い立つ。 お気に入りのチェックのシャ…

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誰かが並べた松ぼっくり。

 いつものように、神社にお参りをして参道を歩く。  今日は特に寒くて、耳の先から凍っていくような風が吹いていた。  今年は暖冬で、もうあちこちに春の兆しがあるかと思っていたけれど、散歩する日を間違えたみたいだ。  そんな風に思いながら、縮こまっている桜のつぼみを見上げていた。  ふと、参道脇を見ると、一か所に松ぼっくりが集められていた。  まだ赤茶色くて、開ききっていないもの。もう薄灰色になって、風雨にさらされたもの。  どれも大きくて、泥まみれという感じはしない。

うぐひすのこほれるなみだ/立春におもう

雪のうちに春は来にけりうぐひすの こほれるなみだいまやとくらむ この時期になると、この歌…

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お散歩のすゝめ

 昔から、散歩が好きだった。  時々、思い立って散歩へ行く。  天気が良くて、風がない日が…

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