
社交不安障害 理解と改善のためのプログラム 読書感想文
テスト期間中の娯楽として少しづつ読み進めていた
社交不安障害の本を読了したので感想文を書きます!
本書を読んだキッカケ
数ヶ月前、僕は同著者が執筆した
「回避性パーソナリティ障害」の本を読みました。
その本を読んでいた最中に母親から「そんな本読むな」と
否定的な意見を投げかけられたので
かなり動揺して気に留めていましたが、
何度も自己分析したり、Youtubeで社交不安障害の
解説動画を見る中で
「人の目を気にして学ばないのは勿体無い。
行動しよう!」
と思って購入したのがキッカケです。
自宅に届いた後も母親に「それネット見れば分かるんじゃないの?」
と疑問の声が挙げられましたが、いい薬になると考えて無視して
読み切りました。
本書で得た気付き3つ
①回避行動の種類について新たな知識を得た
回避行動には2種類あります。
一つは単純な「回避」。
不安の原因になるような状況を
反射的に避けてしまうことを指します。
例えば何かを話すと吃ってしまう
A君がいるとしましょう。
A君はある時吃りをクラスメイトにイジられた経験から
言葉を発するのがとても怖くなりました。
それからグループワークや家族との会話でさえ
声を出すのが億劫になり、一人で過ごす時間が多くなった
といった具合です。
2つ目は「安全確保行動」。
本書を読んで、初めて目にした言葉でした。
安全確保行動は失敗するリスクを避けるために
事前に自分が出来る対策を講じることです。
例えば、学校でSDGsに関するプレゼン大会が開かれ、
必ず一人発表する機会があるとします。
そこで吃音症のA君は台本を何度も推敲し、
自宅で何度も何度も過剰なまでのリハーサルを
行いました。
質問に応答する場面もあるので、自分で考えた質問と
その答えを何十個も洗い出し、テストの勉強を犠牲にしてまで
プレゼン大会への対策をしました。
結果、ところどころ吃ることはあったけど、
何度も練習したおかげで比較的スムーズに発表を
終えられた
といった形です。
安全確保行動には
メリット/デメリットが存在します。
メリットは自分の苦手とすることに何とか向き合い、
短所克服を目指して努力できること。
デメリットは過剰に安全確保行動を取りすぎて
私生活に支障をきたす可能性があることです。
上記の例えは全て架空の話ですが、
僕も英検の二次試験があった時、面接練習を異常に行い、
その時の定期テスト対策が蔑ろになったことがありました。
安全確保行動は無理に取り除く必要はありません。
何とか逆境に打ち勝つために個人が出来る心がけの1つなので
「最初から無理だと諦めない」ことの方が重要だと思います。
②最善主義はやっぱり大切
2つ目は完璧主義の人は転換した方がいい、
「最善主義」という考え方です。
最善主義は一言で言うと、
「人事を尽くして天命を待つ」。
目の前に立ちはだかる課題に対して
失敗するか成功するかを鑑みずに、自分のベストを
尽くすだけでいいという姿勢です。
社交不安障害を持ち、人と関わるのが苦手だと
分かっているのに無理に自分に過度な成功を期待
してはいけません。
出来なかった時にまた落ち込んで、
更に回避傾向が強まるだけです。
それよりも一回一回の挑戦を気楽に捉えて
「死ぬこと以外かすり傷」的なマインドに切り替えることが
病気を治す鍵だと思いました。
僕は母や樺沢紫苑からこの考え方を教え込まれていたので
「やっぱり大事なのか!」と再確認することが出来て
良かったです。
③病気に構わない、という治療法
3つ目は病気と1対1で戦わずにあえて「にげる」コマンド
を選択することで治す方法です。
正確には「そらす」コマンドと言えばいいでしょうか。
自分の持つ症状に目を向けず、ただ今やるべきことだけに
フォーカスするのです。
「何か失敗する度に未来への不安や恐怖が襲ってきて、
そんなことできるわけが無い!」
これが、当たり前の感想でしょう。
僕も現在に焦点を合わせるのは苦手なので
分かります。
しかし、そこに存る病気はどうしようもないのです。
パソコンにウイルスが侵入したら
皆さんはどうしますか?
ずっとウイルスと孤軍奮闘していても
ウイルスの拡大力に人間の手は到底及ばないので
いずれ電源を切るという選択に至るでしょう。
すると、画面上で暴れ回っていたウイルス達が
嘘だったかのように症状が改善することがあります。
病気もこれと一緒です。
あえて諦める。「諦観する」という手段を取ることで
知らない間に驚くほど回復していきます。
精神科医の樺沢紫苑も「頑張らなければ病気は治る」
という本を出版していましたが、
病気のことは気にせず、自分軸に従ってやりたいことに
集中し続けるのが最適解です。
Todo
パーソナリティ障害の本など、自分から不安を
誘発する本を何度も読まない。
それより読むべき大切な本が世の中には沢山ある。
「過去に執着せず、未来を恐れず、今を生きろ」の
考え方を徹底して、ひたすら
インプット→アウトプット→フィードバックの
サイクルを回すことに尽力する。
全体の感想
今回は岡田尊司さんが書かれた
「社交不安障害 理解と改善のためのプログラム」
を読了したので感想文を書きました。
久々にまとまりのある感想文を
執筆することが出来て楽しかったです。
ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました!