伊藤亜紗『ヴァレリー 芸術と身体の哲学』(講談社学術文庫) ヴァレリーの言う「純粋さ」とは、「散文からの純粋さ」であり、詩から散文的要素の一切を排除することが、ヴァレリーの見据えた詩の進むべき道だったのである。――pp.33-34