緑が風に揺れていて とても優しい音がしました。 さわさわ、さらさら、さわわ、さらさら。 やわらかな音でした。 今まで知らずにいたのです。 ある初夏の日に そのそばを通り過ぎる間にじんわりと そんな出合いをしたのです。