千年の時を超え、人は同じことを想う。 秋は夕暮れ。 夕日のさして山の端と近くなりたるに烏の寝どころへ行くとて三つ四つ二つなど、 あはれなり。 まして雁などつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入り果てて、風の音など、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。(枕草子より)