紺珠記

タイトルの「紺珠」(かんじゅ)は、「なでると記憶を呼び起こす紺色の宝玉」だとか。 そのままだと忘れていってしまうあれこれを思い出すきっかけになるように、日々のことを綴っていこうと思います。

紺珠記

タイトルの「紺珠」(かんじゅ)は、「なでると記憶を呼び起こす紺色の宝玉」だとか。 そのままだと忘れていってしまうあれこれを思い出すきっかけになるように、日々のことを綴っていこうと思います。

マガジン

  • 東京寫眞帖

    東京の風景。 昭和の名残を探して。(現代の景色も撮っています)

  • お茶でもひとつ

    ある日とつぜんお茶への興味が再燃。日本茶や中国茶など、飲んだお茶を記録していこうと思っています(素人なので、ほんと自分の備忘録です)

  • 今日の本棚

    読書記録を兼ねた感想文です。

  • ものがたり) 夢路にて

    帝都の実力者・汐見子爵と人気役者・篠乃井冬月との出会いとその後のものがたり。

  • ものがたり) 残響

    いつかの時代、いつかの場所。 捕虜だった青年とその主人の話。

最近の記事

東京寫眞帖 : 赤羽風景・赤羽自然観察公園

こちらの記事の続きです。 亀ケ池辨財天の脇から、赤羽台団地の建物が立ち並ぶ高台の縁をたどっていくと、やがて赤羽自然観察公園に着きます。 古民家(旧松澤家住宅) 園内を歩いていくと古民家が現れました。 手持ちの地図には古民家の表示はなかったので、びっくりするやら嬉しいやら。 さっそく近づいて中を覗いてみます。 ちょうど学芸員さんが説明ツアーをしているところで、自分も途中から参加させてもらいました。 園内の散策路 説明会を聞き終えた後は、散策の続きを。 速度をゆるめてゆ

    • 東京寫眞帖 : 赤羽風景・稲付城

      今を去ること、20数年前。 お城好きだった自分は、お城のメーリングリストに登録していて、時々オフ会で関東近郊の山城跡に出かけていました。 世の中にお城ブームが起きたあたりから、自分のお城への興味は下火になっていき、メーリングリスト仲間との連絡も途絶え、ひとりで山城攻略というのも色々と怖いので、お城からは足が遠のいていました。 たまに行くとしても旅行のついで、その都市の中心となるようなお城ーということは、天守閣とかの建物がある、いわゆる「お城」であることが多くなりました。

      • 断捨離日記 : 卒業アルバム

        ゼミ資料に続く黒歴史断捨離の次なるターゲットは、卒業アルバム。 少し前に中学校の卒アルを捨てたので、今度は小学校です。ぱらぱらめくってみると、体操服で組体操をしている集合写真があったりして、時代を感じます。 小学校の卒業アルバムは卒業文集がセットになっていました。みんないったいどんなことを書いていたかな? と見てみると… 自分のクラスの扉ページは「自分がいちばん言いたいこと」の寄せ書き。 どうしたわけか、男子の寄せ書きには「死にたくない」とか「死にとうない」という言葉が

        • 東京寫眞帖 : 赤羽風景

          先日、noteで知ったイラストレーターさんの個展を観に赤羽まで出かけてきました。 ついでに少し街を歩いてきましたので、その時の写真をどうぞ。 東口の商店街(LaLaガーデン) 西口の七福神 西口の交差点を渡ると、なにやら彫刻が目に入りました。 近づいてみると、恵比寿さまのようです。 よく見ると、道のずっと向こうのほうまで彫像が並んでいるのが見えました。 時間もあるので、寄り道して一番向こうから順番に見ていくことにしました。 最後にもういちど恵比

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        記事

          秋の境内

          秋の境内

          お茶でもひとつ : 武夷白鶏冠

          温かい飲み物に適した季節になってきたので、以前に買っておいた中国茶を飲んでみることに。 今日のお茶は「武夷白鶏冠」。岩茶です。 今日も、いつものRIMTAE(リムテー)さんの5gのパック。 茶葉を小皿に開けてみたら、わさわさとかさばって多いように見えたので、5gを一気に使っていいのか迷ってしまい、半分の量で淹れてみることにしました。 1煎めはきれいな黄金色。 驚いて思わず「わあ」と声が出ました。 茶葉の状態だけでも感じた甘みが、お茶の香りからも味からも感じ取れます。

          お茶でもひとつ : 武夷白鶏冠

          今日の本棚 : ボリス・プーゴのこと

          先日、亀山郁夫・佐藤優の対談本「ロシア 闇と魂の国家」を読んだことから、「ゴルバチョフに会いに行く」という本のことを思い出しました。 読んだのはかれこれ10年近く前のことになりますが、この本を手にした当初、亀山先生には失礼ながら、いち文学者が世界史の主役を張った大政治家と会ってどれだけ太刀打ちできるのかと危ぶみました。 が、予定よりはるかに短い時間でインタビューを打ち切られてしまったと知り、それを200ページ近い本に仕立てるのはさぞ大変だったことだろう… と先生の苦労が偲ば

          今日の本棚 : ボリス・プーゴのこと

          東京寫眞帖 : 御会式・2024

          先週は近所のお寺で御会式がありました。 去年は仕事を早じまいして見に行きましたが、今年もこれが見たいばかりに在宅勤務にしたうえ、さっさと手じまいして家を後にしました。 まといの人々 万灯行列は夜7時から。 屋台をひやかしながら、万灯がお寺にやってくるのを待ちます。 万灯さまざま 今年は最後まで見ずに途中で撤収。 たこ焼きを食べたら(超絶美味でした!…)、お腹が重くなり眠くなってしまったのです。 境内を出ると、通りを去りゆく万灯に出会いました。白い花飾りが、ぼんやりと夜

          東京寫眞帖 : 御会式・2024

          今日の本棚 : 自分の軸を持ちたい

          買ったはいいけれど、タイトルが気恥ずかしくてずっと積ん読になっていた本。 (自分が著者だというならともかく、読むだけなのに何が気恥ずかしいのやら?) 2008年の出版で、この年はちょうど、メドベージェフがロシア大統領に選出された年でした。 対談ではふたりとも、2012年にプーチンが再登板する可能性は低い、と言っていたけれど、まさかそのプーチンが大統領に返り咲いただけでなく、2024年の今でも大統領職にあるとは想像もできなかったことでしょう。 それはともかく、「カラマーゾフ

          今日の本棚 : 自分の軸を持ちたい

          東京寫眞帖 : 皇居・二の丸の雑木林

          先日、三の丸尚蔵館に展覧会を観に行ったついでに、二の丸を歩いてきました。 これまでも江戸城を訪れたことは何度かあるのですが、いつも本丸に直行してしまうので、二の丸を歩くのは(おそらく)今回が初めてでした。 大手門前 二の丸の雑木林 二の丸庭園

          東京寫眞帖 : 皇居・二の丸の雑木林

          断捨離日記 : そうは言ってもひとやすみ

          曇りだとほっとします。 過酷な夏の反動というだけでなく、休日に晴れていると、家のことをあれこれと片付けたりどこかに出かけたり、何かしないといけないような気がして、追い立てられるような感じがあるから。 でもこの週末は、降ったりやんだりのうす暗い空もよう。 こんな日は最低限の家事だけしたら、あとはコーヒーを淹れて読書三昧。合間には趣味の中国語でテキストを書き写しては辞書をぱらぱら。つかれたらひと眠り。 習い事をしていた頃は、秋というと発表会の練習やら準備やらで、週末はほとんどつぶ

          断捨離日記 : そうは言ってもひとやすみ

          東京寫眞帖 : 大森・天祖神社

          先週末に大森に出かけた帰り、ふと駅前の天祖神社に行ってみようという気になりました。 何度も見かけてはいますが、これまでいちどもお参りしたことがないのです。 こんなふうに目的地以外のところにも気軽に立ち寄れるのは気持ちに余裕がある証拠、ようやく涼しくなってまともな気温になったおかげですね。 さて、件の天祖神社は、大森駅の横浜方面改札を出てすぐの交差点を渡った目の前にあります。駅前を南北に通じる池上通りは、昔は「八景坂」「薬研坂」とも呼ばれて、かなり急な坂だったそうです。 「八

          東京寫眞帖 : 大森・天祖神社

          お茶時間再開

          今年は本当に暑かった… (と、毎年言っている気がします。苦笑) よく「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、秋分の日当日まで暑くて、翌24日になったらめっきり涼しくなったのにはびっくりしました。 さて、週末に出かけた先で、バラ売りの紅茶を見つけました。 パッケージがとても可愛くて、どれにしようかな? と大長考。で、選んだのはこの3つ。 橙色や紫色を選ぶあたり、自分の気分も秋にスイッチしたのだなと実感しました。 長びく厳しい夏にお茶を楽しむ気持ちも薄れていたけれど、これから

          お茶時間再開

          東京寫眞帖 : 中延ねぶた祭り

          またしてもご近所ネタです。 隣町の中延では1年おきにねぶた祭りを開催しています。 引っ越してきて16年、毎回ちょうどお彼岸で帰省するときに重なってしまっていたのですが、今年初めて見ることができました。 昨日の夕方5時過ぎ、薄暗くなってきたところを、会場である中延の商店街へと向かいました。 スタート地点は、東急池上線の荏原中延駅近く。 近づくにつれて太鼓の音が聞こえてきて、自然と足が早まります。 付近の道路は、驚くほどの人出でした。体に響く太鼓の音に圧倒されながら、少しでも

          東京寫眞帖 : 中延ねぶた祭り

          積み残しがあって当たり前

          今日は久しぶりの有休。 気がつけばもう9月になっていました。 前にブログを書いてから、ひと月以上が経っています。 大殺界の今年は毎月なにかしら仕事でトラブルが発生していたのですが、7月にもまた大きな事件があり、対処に追われているうちに8月も終わってしまいました。 近ごろは残業するたびに「50代になって人生の残り時間が少なくなってきているのに、仕事ばかりしていたくない」という気持ちと、「そうは言ってもそれでお給料をいただくのだから、きっちりやることはやらないと」という気持ち

          積み残しがあって当たり前

          断捨離日記 : 卒論ゼミ

          数か月くらい前から、卒論ゼミの時の資料をぼちぼちと読んでいます。 かなり以前に大学時代のテキストや資料の類を処分してしまった私にとって、これがほぼ唯一の大学時代の名残です。 とはいえ、ふつうは3年生からゼミに入って準備する学生が多いなか、単位の都合という不純な動機で卒論ゼミを取ることにした自分。 正直、周りの人が何を言っているのかよくわからないまま、ゼミ室の会議テーブルの端にただ座っていました。 それでも欠かさずに出席していたのは、ゼミは金曜5限だったので、発表と質疑が

          断捨離日記 : 卒論ゼミ