「あなたはいつも、回り諄い話し方をする」「キミのことを思って」「ほら!また私のせいに」呆れ顔の私は、腐った魚の眼のような、夫の眼差しに辟易しながら、夫の深層心理を見破ってしまった。「母に何の罪があるの」「だからって同居することもないだろうって」「だったら母を見捨てろって言うわけ」
【連載小説】母娘愛・23話までのあらすじと予告! 一度、故郷・広島を棄てた娘は、惚れた婚約者を奪還せんと、母に直談判に広島に戻る。ところが、詐欺師の餌食になる母のことが愛おしくなる娘。新たな男の餌食になりそうな母。巧妙に仕込まれた詐欺団の罠から、娘に母を救い出す手立てはあるのか?
【連載小説】母娘愛(20)までのあらすじ 佐伯裕子(46)は広島で独り暮しの母(66)の不十分な紹介で間違って誠に惚れるが母の婚約者だった。突然、姿を消した誠を結婚詐欺師と認知した母娘に再び詐欺集団の悪質な罠が忍び寄る。信用して高額寄付しょうとする母と何とか阻止しょうとする娘。
【連載小説】母娘愛をご愛読ありがとうございます。 あらすじ 独身貴族の佐伯裕子は、広島で独り暮らしの母が薦める10歳年上の福田誠と、東京で会うことにする。歳の差には戸惑うが、資産家であることに目が眩む。会ってみたが、住む世界の違いに将来の不安を感じ、この縁談を断ろうとするのだが