【超短編小説】定(その1)#140字小説
定時で帰ると言って出かけた夫だ。日付が変わっても帰宅しない。また、浮気の虫が這い出してきたのだ。私はお定まりのように「はなから信用していないから・・」と毒づいていると携帯が鳴った。「ご主人が交通事故死されました!」警察からの電話に「主人はもともと死んでいますから」と応えて切った。
定時で帰ると言って出かけた夫だ。日付が変わっても帰宅しない。また、浮気の虫が這い出してきたのだ。私はお定まりのように「はなから信用していないから・・」と毒づいていると携帯が鳴った。「ご主人が交通事故死されました!」警察からの電話に「主人はもともと死んでいますから」と応えて切った。