【超短編小説】明(その2)#140字小説
確かに消して出掛けたはずの私の部屋に、明かりがついている。合鍵を持たせたあの人が、突然やって来ているのは明白だ。出逢ったころの不倫の高揚感や、無条件で浸れた耽溺感が薄れている。そろそろ、清算するべきだろう。今しがた夜食を買いに出たコンビニへ引き返したくなる嫌悪感がなによりの証明。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
確かに消して出掛けたはずの私の部屋に、明かりがついている。合鍵を持たせたあの人が、突然やって来ているのは明白だ。出逢ったころの不倫の高揚感や、無条件で浸れた耽溺感が薄れている。そろそろ、清算するべきだろう。今しがた夜食を買いに出たコンビニへ引き返したくなる嫌悪感がなによりの証明。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?