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【超短編小説】明(その3)#140字小説
春の星々140字小説コンテスト 応募作品
あれが宵の明星だよ!迫る夕闇の彼方を指した彼の指先が、街灯の明かりの中で僅に震えている。次の瞬間、彼は私の柔らかい唇を激しく奪った。彼の胸の中で身動きできない。抱き寄せる彼の腕力が、増していくのを愉しんでいる私。まるで蹂躙のような、容赦ない互いの抱擁は、二人のゆるぎない愛情証明。
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あれが宵の明星だよ!迫る夕闇の彼方を指した彼の指先が、街灯の明かりの中で僅に震えている。次の瞬間、彼は私の柔らかい唇を激しく奪った。彼の胸の中で身動きできない。抱き寄せる彼の腕力が、増していくのを愉しんでいる私。まるで蹂躙のような、容赦ない互いの抱擁は、二人のゆるぎない愛情証明。