「ほろびて」の『あでな//いある』(細川洋平作・演出)を、こまばアゴラ劇場で観る。美容師とお客の会話から始まるが、意外な展開に進む。劇作家として筆が走っているのがよくわかる。長台詞のモノローグも、すぐれている。現実とまっこうから向かい合った誠実な舞台だった。二十九日まで。