存在感の薄い私
こんばんは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!
以前、図書館業界は限りなく狭い業界なので、どこの図書館に行っても大概知り合いの一人や二人いたりする、なんて記事を書かせていただきましたが(「限りなく狭い図書館業界、合言葉は『図書館員みな知り合い』」https://note.com/hashitosho/n/n29bbe54f4f64)、図書館で働いていて偶然再会するのは、何も旧知のスタッフだけではありません。
私がある公共図書館で働いていた時、20代半ばくらいの女性スタッフSさんと一緒に休憩を取っていたのですが、とりとめもない話の中で、ふと
「ハシモトさんって、ここに来る前は大学図書館でお仕事されてたんですよね?どこの大学だったんですか~?」
と聞かれて、
「えっと、ここの前は△大学でしたね」
と答えると、突然Sさんが
「△大学ぅ?!」
と叫んだので、私もビックリしてしまって、
「あえっ?!何っ?!」
と返すと、Sさんは「ヤバッ」という表情を浮かべて咄嗟に両手で口を覆って、
「あ、おっきい声出しちゃってごめんなさい!私、△大学出身なのでちょっとビックリしちゃって…」
と照れ笑いを浮かべていました。
「あ~、そうだったんですか~!え、何学部でした?」
「法学部です~」
「えー!そうだったんだー!…ってか、図書館で働いてる人で法学部出身ってだいぶ珍しいですね。そしたら、〇〇先生とか、〇〇先生とか分かります?」
「あ、私その先生に習ってましたよ!」
「お~、あの先生、優しくて素敵ですよね~!よくカウンターに来てくれてたんですけど…」
「え?そうなんですか?私はけっこう怖かったですけどね…」
「そうなんだ!学生さんには厳しい面を見せてたんですね…学食とかは行ってました?」
「行ってましたー!あ、でも、私は古い方のばっかりでしたけどね」
「あ、そうなんだ~!」
…という感じで、一通り△大学の話しで盛り上がった所で、Sさんに
「でも、私が△大学にいたのって20××年から20××年までだから、さすがにSさんとは被ってないか~」
と言うと、
「20××年……被ってますね」
なんだって?!
「たぶん、ハシモトさんが働いてた期間、私、丸々被ってますよ!」
「え、え、本当に?あ、でも、図書館とかあんまり来てなかったりとかした?」
「いや、ほぼ毎日行ってました!」
な、なんだって?!!!
「なので、結構図書館の人の顔とか服装の感じとか、覚えてますよ!」
「えー!…じゃあ、もしかして、私のことも……知ってた?!」
「…あー、
すみません、
ハシモトさんのことは
全く覚えてません!」
何でだよ!!!!!
「え、毎日図書館に来てたんですよね?私もフルタイムで週5は図書館にいましたよ?本当に覚えてない?ほら、よく見て、思い出してみて、ほら、いたでしょ?ね??ね??」
「ん-………ダメですね、ハシモトさんのことは1ミリも思い出せません!」
1ミリも!!!
そりゃもう無理だね!!!
「そっかぁ、私、そんなに存在感薄いんだぁ、なんかショック~…」
「あ、いや、でも、私がボーっとしてただけだと思うんで、決してハシモトさんの存在感が薄い訳では…」
「だって、結構図書館の人の顔も服装も覚えてるんですよね?私も図書館の人だったはずなんですけど…」
「……ハシモトさん、そろそろ休憩終わりますよ!」
「まだ30分あるよ」
「ひぃ~、ごめんなさい~」
…と、こうやって文字で書くと、いかにも私が粘着質で嫌な奴っぽい感じですが(否定はできないかもしれない!)、Sさんとは普段から仲が良かったので、その後も事あるごとにこれをネタにして、二人でゲラゲラ笑い合っていました。
こういう偶然って、とっても楽しくていいですね♪
本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!