新入社員のみなさん、何かと言いたがる年長者は、うまく取り扱いましょう!
先輩たちからのメッセージ
4月といえば、新入社員の季節。入社式では社長さんがメッセージを述べられます。日本を代表するような有名企業だったりすると、その内容がニュースサイトや翌朝の新聞に取り上げられたりします。
大手企業のリーダーが、若い人たちに何を期待し、どのようなメッセージを贈っているかというのは、興味深いものです。
ただ、自分が20代の時は、あまりそういうものに興味が無かったような気がします。まあ個人差もあるので、他の方々がどうだったかはわかりませんが。
どこかの社長さんのメッセージや、入社した会社の初めてお会いする年長者の方々の言葉。たぶん私は、人並程度には誠実にお聞きしようとしていた気がします。
でも、強く惹かれたとか、胸に刻んだとか、そんな感じでは無かったです。まあ、その時から、もっと言葉の意味を吟味して噛みしめて行動していれば、違った未来を掴んだのかもしれません。でも、それもまた、自分が選んだことです。その時、その時、の自分の判断や行動が今につながっているわけですから。
振り返ってみると、影響を受けたことというのは、その時その時の実際の仕事の中でのちょっとした先輩の行動だったりします。あとは、仕事に限らずですが、好きな曲の歌詞の一節とか。本の中とか映画の中の言葉というのもあるかもしれません。
だいたい、年長者は、いろいろ言いたがる
4月。新入社員の方々に何かしら言ってみたい気持ちになります。けれども、自分の若いころを振り返ってみると、そんなの、あまり聞きたくもないのだろうなぁと思たりもします。
だいたい、年長者は、いろいろ言いたがるものです。
それらの言葉の多くは、意味もあるし貴重だったりするのですが、若い人たちからすれば、私自身が若い頃もそうだったように、あまり大喜びで聞きたい話では無いのだろうと思います。
昔は世の中も会社も、年長者の数が少なくて、若い人が多いという人口ピラミッドでした。
だから、まあ、職場で40代や50代の人の近くには、彼らより多くの40未満の人がいました。30代の人でも、自分たちより多くの20代がいましたから、大きな顔をして後輩にあれこれと言ったりできました。
言われる側の20代も、まあ30代1名に対し20代が3名くらいの比率なら、分散されるし、対処もしやすかったように思います。
会社の中の人口ピラミッド
イマドキは、新入社員が入社すると、極端な例でいえば、
50代が 4名
40代が 3名
30代が 2名
みたいな職場に配属されます。
状況によりますが、悪い面と良い面を考えてみます。
悪い面:先輩9名で新人1名
9人の先輩たちが、たった一人の新入社員に、「こうした方がいいよ」などと、親切に、みなさんのことを思って、いいアドバイスをたくさんして下さるでしょう!!
9人の先輩たちは、何とか新入社員を育てようと、一生懸命に何かを伝えたり、説明したりを繰り返します。彼らには何も悪気はありません。全て親切であり、若い人を育てよう、若い人のためになると思っての行動です。
だからこそ、質(タチ)が悪い。
毎日、入れ代わり立ち代わり9名から、あーだこーだ言われ続ける日々。ある意味、地獄です。
中には人によって言うことが違ったりもします。
年長者のいいところは真似てみましょう。でも、そうでないところは、自分を見失うことなく、上手くスルーすること。
まあ、実はこの程度は地獄ではなく、もっとひどい例も世の中にはあるのですが...
良い面:先輩9名で新人1名
年長者の方が多いことをプラスに見る考え方もあります。
昔のように、1名の先輩が3名の若手と一緒に仕事をする形であれば、なかなかひとりひとりに、行き届いた対応ができなかったりすることがありました。
今は、若い人の方が人数が少ないので、マンツーマンで指導を受けたり、ノウハウを目の前で見ることができます。
それに、40代以上の人と新入社員なんて、そうそう話すチャンスも無いという状況もあったかもしれません。何か質問するにも、緊張しながらお伺いを立てる感じだったり...
今は、ほっておいても、年長者の方から何かと(うるさいくらいに)話しかけてくれるケースが多いのではないでしょうか。
偉そうに説教ばかりされたらたまったものではありませんが、役に立つノウハウを気軽にお聞きできる関係を築けるなら、それはラッキーなことでしょう。
終わりに
前半で、「若い人たちからすれば、私自身が若い頃もそうだったように、あまり大喜びで聞きたい話では無いのだろう」と振り返っておきながら、いまこうして書いている文章こそが、「聞きたい話では無い」ものになるかもしれない、という自覚はあります。
そこは、ごめんなさい。
もう、これは、言いたいから言っている。書きたいから書いているという状態です。
若い世代のことをもっと知りたい思っています。でも、若い人たちは、知りたくもない年長者のことを無理に知らなくていい。ただ、
年長者はいろいろ言いたがるもの
だと思って、スルーするなり、それなりに対処するなり、まあ、中には聞いてみてもいい場合があれば誠実に対処されればと思います。もちろん、迷惑に感じたり、ご自身のメンタルに害を及ぼしそうな時は、迷わず SOS を発しましょう!
難しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。kindleでは、仕事のことやコミュニケーションのことなどを書いています。
よろしければ、ぜひ、お読みください。