今週の読書録
こんばんは。
今週は実用書から漫画まで幅広い分野で5冊を読了。
ヤマザキマリの人生談義
『テルマエ・ロマエ』の著者であるヤマザキマリさんが毎日新聞で連載していた人生相談コーナーの内容を編集した書籍です。
『ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にしてならず』は、100年に一度の異常事態ならではのお悩みが多いのかと思いきや、いずれも身近でよく見聞きするような読者からの相談に対して、ヤマザキさんが単純明快に回答されています。
「悩みに翻弄されたくなければ、あらゆる悩みと向き合って自分を鍛えることしか方法はない」
古代ローマ時代も今も変わらず、人間の悩みの多くは人間関係、恋愛、お金、健康に分類されるのかもしれません。
仕事、親子関係、パートナーとの関係、生きている限り悩みは尽きぬもの。
そんな、時代は変われど本質が変わらぬ、人類のテーマに独自の語り口で時に温かく、時に辛辣に返すコメント。
カフェでホットチョコレート片手にゆったり読むにはいささかヘビーでしたが、自分でも思い当たるような内容もあり、一気読みしてしまいました。
日常の気がかりから人生の絶望まで100の悩みを地球サイズで考えた!
不確実、不安定な今を生き抜く金言満載
「わたしたちは疫病という事態と対峙したことで、人生に予定調和など無いということを思い知らされた。人間は怠惰な生き物だから、不必要な体験を避けた安定型の人生を求めてしまうが、現実はそう安直にはできていない」「悩みに翻弄されたくなければ、あらゆる悩みと向き合って自分を鍛えることしか方法はない」けれど「悩みを持つことは人間を知ることでもある」など、十代からイタリアに渡り、その後いくつもの職を経験、世界各地で暮らしてきたヤマザキさんならではの、力強く普遍的なメッセージが満載の一冊。毎日新聞の連載「人生相談」(2021年4月から2021年6月掲載分。現在も継続中)が待望の書籍化です!
お金の不安から一生自由になれる考えない投資生活
最近は、秋口から購入していた投信信託関連の書籍を1冊ずつ読み進めています。
『お金の不安から一生自由になれる考えない投資生活』は、今年読んだ投資信託関係の書籍の中で最も納得感のあった書籍です。
2020 年以降オンライン証券口座の新規開設数が大幅に増加したというニュースを記憶されている方も少なくないかもしれません。
実際に私も今年から積立型の投資信託をはじめました。
急騰や大暴落の波がありつつも、順調に資産は増えています。
今までの貯金できなかった生活が嘘のように、積み立て投資は継続できているのが我ながら不思議です。
毎月少額を積み立て投資で運用しながら、ようやく自分なりの感覚を掴み始めてきた時期になり、改めて色々な書籍を手に取ってみました。
こちらは、何となく基本情報が分かるようになってから、手堅く増やしていきたい段階の私にとって勉強となった一冊です。
「もう、めんどうな相場予測やわずらわしい投資術とは、一生かかわらなくていいのです。
これからは、すべてほったらかしてもお金が増える、忘れていい、考えなくていい、ずっと心がラクになる投資をしませんか」
コロナ暴落でも負けない「500億円を預かるプロの投資家」がやっている習慣をすべて公開!
少額でも、誰でも即マネできる!
お金の不安から自由になれる「たったひとつの投資の教え」
ローリスクなのに資産が4倍に!3000人が実践して成功者も続々誕生!
金融界でいま大注目されるスペシャル投資アドバイザーがおすすめする「最高の銘柄11本」も実名掲載!
【よくある間違いもすべて科学的に検証済み! 】
・株は予想できる→ プロでも相場の予測は不可能!天才でも勝率はわずか55%
・勝ってる人の本をマネする→ 「ジャンケン大会の優勝者」に近いのでマネできない
・不動産なら手堅い→ リスクが多すぎて、やればやるほど損失が増える
・AIを使った投資は儲かる→ 本当に儲かるなら運用サイドは誰にも教えない
しあわせは食べて寝て待て
『しあわせは食べて寝て待て』は、最新刊が先月発売になり、初回記事を目にしたことがきっかけでまとめ読み。
同年代の主人公が難病を発症したことで、従来のライフスタイルを変えざるを得なくなったところからスタートします。
難病とはいえ障害年金が出る程の深刻な症状ではなく、かといってフルタイムの仕事を継続するには辛い…
38歳の主人公が、病気をきっかけに住まいも働き方も生き方全体を考え直す内容ですが、不思議と深刻さや重たさは強くないで読みやすく感じました。
今年興味を持ったテーマの一つである薬膳もからめて、医食同源、身体が資本という人間の本質的な部分にも焦点があたる。
どこか『凪のお暇』にも似た空気を感じますが、生きていくためにはお金が必要という現実感がより強い作品のように思います。
30代後半の女性ならではの事情もあいまって、同世代としてはまんざらフィクションとも思えないような作品でした。
「このマンガがすごい!2022」女性部門のベスト10入賞も果たしたようで、注目度急上昇中の作品のようです。
免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し! 面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
Q&Aでわかる外国につながる子どもの就学支援
先週読んだ『かすがい食堂』をきっかけに、日本国内での外国籍の子どもの就学状況について興味を持ちました。
大手出版社からの刊行があまりないためか、書店ではあまり取り扱いがないため図書館へ足を運んでみました。
図書館で目についた『Q&Aでわかる外国につながる子どもの就学支援──「できること」から始める実践ガイド』を手に取ってみると、日本で生活はしていても、日本国籍取得者以外での就学は想像以上にハードルが高いことがうかがえました。
こちらの書籍では、データによる事実と著者の体験による部分が書き分けられていない章もあるため、読みやすさという点では賛否両論あるかもしれません。
入門編としてはややハードルが高いかもしれませんが、ニュースでは取り上げられていない教育現場での実態や課題を考えるきっかけになりました。