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勿体なくて使えないって思うとき

修学旅行で京都に行ったとき。
香りに誘われるまま暖簾をくぐり大切に選んだお香がある。

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今もまだ大事に持っている自分へのお土産。
蓋を開ければ甘く温かく立ち上る香りと共に当時のままの喜びが甦る。
お香を買ったのはこの時が人生初めてだった。引き込まれて夢中になって調べて自分が惹かれていた香りが「白檀(ビャクダン)」だということも知った。

更にその香りのもとになっている植物たち、そしてその植物のエッセンスを蒸留したものであるアロマテラピーとも出会った。
そこからも「サトル アロマテラピー」という見えないエネルギーと向き合う入り口の一つともなった。
凄いことだな、と思う。

そんなわけで人生のご縁で京都に出かけたり、比較的最近だと名古屋のメイカーズ・ピアなんかで素敵なお香に出会うとひとつだけお気に入りを見つけて買って帰ったりする。

のだけれど。

勿体なくて日常は使えない。

・・・我ながら馬鹿な話だなと思うけれど、きっと共感してくれる方もいるのではないかな。
いつも何かに駆り立てられるように生きていて、じっくりと自分の為に自分の時間を使って楽しむようなこころの余裕がなかった、というのもあるかもしれない。

瞑想や特別な儀式に特定の香を使うようになってからは趣味の香にはまた距離を置いてしまった。
これもクリスタルボウルとかチャクラバランスをとる音楽とかDNA修復の音楽だとかの類を聴きだしてから暫くカジュアルな音楽もクラシックも聴かなくなった時があるのに似ている。
自分を切り替えてとかうまくできないから、好きなロックもPOPSもアニソンもその時期は全排除になっていた。

話が逸れたけれど状況を一言であらわすと「好きで買ったくせに使ってないじゃん」ってことだ。
こうやってはっきりしてしまえば上に書いたのは単なる言い訳だと判る。
そして細かい言い訳を省いて一言で応えようとすると「いや、なんか勿体なくって・・・」となるのだと思う。

ここで「勿体ない」の正体を探りたいと思う。

1 勿体ないお化け

「もったいないお化け」という存在がいる。物を粗末にすると現れる(と言われている)。
最近では真珠まりこさんという絵本作家さんが「もったいないばあさん」という作品シリーズでまだ使えるもの、食べられるものをテーマにユーモラスに孫を諭す様子を描いていた(わたしは全シリーズは見ていません)。

でも「物を粗末にする」というのはなにも使えるものを捨てることばかりではないと気づかされる。
使えるものを使わずに眠らせておくことも「もったいない」と表現される。
道具、然り。才能もまた然り。
これによると今のわたしのやっていることこそ「もったいない」のでは?

2 「勿体ない」ということばが含む意味

勿体ないということばには「まだ(他に)役立つのに無駄にされて惜しい。」という意味合いの他に「恐れ多い」という意味もある。

また英語に翻訳されるときには「too good」や「be more than one deserves」という表現を使うとあった。
前者は「できすぎ」後者の方は「身に余る」という意味(weblio)とのこと。

ということは。
暗に「今の自分はそれを使うに値しない」ってうことになる。
実は記事を書こうと思ったのはこの意識が自分の中に潜在的にあるんじゃないか?って思ったから。
でも記事を書きながら調べて、英語では露骨にそんな意味があるのだと知ってびっくりした次第。生きた英語を知らないので現場でどんなニュアンスなのかはわからないのはお許しを。

「今の自分はそれを使うに値しない」
つまり「分不相応です~」とかそんな感覚で生きているっていうことかな。

毎日noteな生活を再スタートさせて、朝の呼吸法とお香が日課になりつつある今のわたしはちょっとした豪華な環境を与えられても好みに合わなければ「そうなんだー」好みに合えば「めっちゃ嬉しい♪最高‼‼‼」って感じで多分ぬるっと馴染んでいくと思うけれど、少し前自分を過小評価していた自己肯定感の低いわたしだったら座り心地よさそうなちょっと大きめの椅子に腰かけるにも恐縮していた。

自分の意識がどうあるか。
自己肯定感が高いか低いか。

そんなところがこの「勿体ない」という意識に関係していると思う(使えるものを選択的に使わない場合の話ですよ)。
勿論日本は丁寧語の他にも尊敬語と謙譲語を使い分けるように相手を細やかに尊重する美しい文化がある国だから、「勿体ない」が即自己卑下ってわけでもないけれどね(とわたしは思います)。

物も自分も、生きながら死んでいることがないように。
本当に大切にしたい、と気づかされた朝でした。

今日もありがとうございます。
みなさまも素敵な一日を。

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