摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~75
振り返ってみれば、摂食障害が酷い時に比べれば『痩せること』や『食べること』に対する強烈な拘りは、ほんの少しずつ、時間をかけてなくなってきてはいる。こうして、外でならパフェなんかは吐かずに食べることが出来るようにもなってきた。
何一つ成長していない気がするけれど、そうでもないのかもしれないし、そんなに悲観することもないのかもしれない。だって『いつまでも降り続いて止まない雨』なんて、ないのだから。
「そうよね、この雨だって、たとえ今日中に止まなかったとしても、いつかは必ず止むのだから。私だって、目に見えて成長している訳ではないけれど、でもほんの少しずつでも変わってきているし、良くなってきてもいる。そのスピードが遅いからって、イライラしたり焦ったりすることなく、今出来ることを一つ一つ積み重ねていけば、いつかはきっとなりたい自分に近づいていく。諦めないで、続けていれば、必ず良い方向に向かっていく。そう信じてやっていけばいいのだから。そう信じてやるだけなのだから。そう信じてやるしかないのだから。そう信じてやることが全てなのだから」
もう一杯コーヒーを飲んだら、そろそろ帰ろうかな……そんなことを考えながら、ぼんやりと雨に濡れた街を眺めていた。
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