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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~連載を終えて(あとがき)その5

みなさん、こんばんは。今日は「摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~」の連載を終えた今、思うこと「その5」について書きたいと思います。

その1はこちら ⇩

その2はこちら ⇩

その3はこちら ⇩

その4はこちら ⇩

摂食障害(の症状)を克服したい、普通に(吐かずに)食べられるようになりたい、極端な「痩せ願望」から解放されたい、辛く、苦しい毎日から抜け出したい、などと思っている方に、ほんの少しでも希望を持っていただければ……という思いがあり、敢えてポジティブな側面を表現するようにしたのです。

私の経験上、摂食障害は不安や絶望、諦めといった感情が常につきまとう、非常に辛く、苦しく、そして難しい病気です。

「こんなことをしているのは私だけなんじゃないか」とか「食べることをやめられない、食欲をコントロール出来ないのは意志が弱いからなんじゃないか」などという不安。

摂食障害(の症状)はいつになったら良くなるのか、どうやったら良くなるのか、ということが全く見通せない(先が見えない)ことによる絶望や諦め。あるいは思うように痩せられないこと、体重を増やせないこと、食欲をコントロール出来ないこと、あるいは食べらないことに対する絶望や諦め。

始めは「痩せたい」と「食べたい」を同時に満たすことが出来る、ということで嬉しくて、楽しかった過食嘔吐が、だんだん精神的にも身体的にも辛く、苦しい行為となってしまうこと。「やめたくてもやめられない」ことに対する辛さ、苦しさ。

あるいは、決定的な治療法が確立されていない、という治療の難しさ。

こういったことを常に感じながらも、ほんの少しでも希望を見出し、前を向き、明日へ命を繋いでほしい。「いつかきっと」という思いを捨てずに持ち続けてほしい……そんな考えでこの連載を書きました。

私の思いはただ一つ。

一人でも多くの方が、一日でも早く摂食障害の苦しみから抜け出すことを願って、この連載も書きました。そんな方々の何かしらのヒントやサポートになってくれたら嬉しいです。

ただそれだけです。


今日もありがとうございます。

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