原宿で唯一の米屋・小池理雄

1971年、原宿生まれ。明治大学卒業後、出版社入社。社会保険労務士の資格取得後、コンサ…

原宿で唯一の米屋・小池理雄

1971年、原宿生まれ。明治大学卒業後、出版社入社。社会保険労務士の資格取得後、コンサルタントとして活動。2006年小池精米店を継ぐ。イベントや講演会、テレビやラジオ、新聞等のメディアに多数出演。 https://www.facebook.com/tadao.koike

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「東京米スター」の存在意義…その7 街の米屋が語る『お米の栄養と日本人』!

さて…前回からの続き。「東京米スター」についてのお話しです。 都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。 その資格とは、 お米マイスター と 東京米スター の2つです。 一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと 東京米スターは、 都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん と言えましょう。 そして具体的にその違いに

    • 「東京米スター」の存在意義…その6「いざ」と言うときに…あって良かった!近くの米屋!

      さて…前回からの続き。「東京米スター」についてのお話しです。 都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。 その資格とは、 お米マイスター と 東京米スター の2つです。 一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと 東京米スターは、 都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん と言えましょう。 そして具体的にその違いに

      • 「東京米スター」の存在意義…その5「米屋が語る『調理器具』の話」

        さて…前回からの続き。「東京米スター」についてのお話しです。 都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。 その資格とは、 お米マイスター と 東京米スター の2つです。 一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと 東京米スターは、 都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん と言えましょう。 そして具体的にその違いに

        • 「東京米スター」の存在意義…その4「米屋がコッソリと教える『炊飯のコツ』とは」について

          前回からの続きです。 都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。 その資格とは、 お米マイスター と 東京米スター の2つです。 一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと 東京米スターは、 都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん と言えましょう。 そして具体的にその違いについて、数回に分けて紹介しています。

        「東京米スター」の存在意義…その7 街の米屋が語る『お米の栄養と日本人』!

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        • 小池精米店のお客様
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        記事

          「東京米スター」の存在意義…その3「お客の好みに合わせた『オーダーメード精米』とは?」について

          前回からの続きです。 都内には800軒近いお米屋さんがいますが、その中でお米屋さんならではの資格を有している米屋が数軒あります。 その資格とは、 お米マイスター と 東京米スター の2つです。 一般消費者にとってこの違いはよく分からないと思いますが、端的に申し上げますと 東京米スターは、 都内消費者の皆さんにとって、より身近にお米についての『困った』を解決してくれるお米屋さん と言えましょう。 そして具体的にその違いについて、数回に分けて紹介しています。

          「東京米スター」の存在意義…その3「お客の好みに合わせた『オーダーメード精米』とは?」について

          「東京米スター」の存在意義…その2「プロの目利きと技術!お米の特徴を引き出す『精米テクニック』」について

          少し時間が空きましたが…。 「東京米スター」の存在意義について解説します。今回が第二回目です。 その前に…そもそもについて簡単に触れておきますね。 現在、都内のお米屋さんには二つの資格を持ったお米屋さんがいます。 一つは「お米マイスター」。 もう一つは「東京米スター」です。 両方ともお米屋さんの団体が認定している資格です。 前者は全国的なお米屋さんの団体「日本米穀商連合会」が認定してる資格。 後者は東京都のお米屋さんで構成されている組合「東京都米穀小売商業組合」が認定

          「東京米スター」の存在意義…その2「プロの目利きと技術!お米の特徴を引き出す『精米テクニック』」について

          「東京米スター」の存在意義…その1「米屋で売っているお米ってどういうお米?」

          現在、都内のお米屋さんには二つの資格を持ったお米屋さんがいます。 一つは「お米マイスター」。 もう一つは「東京米スター」です。 両方ともお米屋さんの団体が認定している資格です。 前者は全国的なお米屋さんの団体「日本米穀商連合会」が認定してる資格。 後者は東京都のお米屋さんで構成されている組合「東京都米穀小売商業組合」が認定している資格です。 この二つ団体は異なる組織ですが、お米屋さんがどの団体に属するかどうかは自由です。 弊社、小池精米店は両方の組織に所属しており、両方

          「東京米スター」の存在意義…その1「米屋で売っているお米ってどういうお米?」

          「生産者に情が移る」以前の問題

          以前、都内の同業の方(大先輩)に言われた言葉。 「あんまり生産者と深く付き合うな。情が移るからな」 この言葉の裏には次のような背景があります。 米屋の業務の中で「精米(加工)」「販売」と並ぶ重要な仕事…「仕入」。私は米屋を継いで10年経ちますが、未だに苦労している仕事の一つです。 父の代まではお米を購入するルートというのは、ほとんどが、 生産者 → JAまたは現地の集荷業者 → 卸業者 → 米屋 というパターンでした」。 生産者→米屋 というダイレクトパターン

          「生産者に情が移る」以前の問題

          縁故米の是非を問う

          皆さん「縁故米」って言葉、ご存知ですか? これは業界用語で「親戚や知り合いに、無償又は有償で配るお米」を指します。 例えば生産者が、 「東京に住んでいる娘家族にお米を送ってあげよう」 「ウチは農協には出していないから親戚に送ってあげよう」 「ちょっとこのお米は乾燥させ過ぎてしまったので売り物にならないから誰か知り合いにあげよう」 といった様々な理由で収穫したお米を配るのです。 これを「縁故米」と呼びます。 これは「無償」だけではなく、先述したように「有償」の場

          お米からゴミは出ません。その4

          前回からの続きです。 このシリーズでは、お米が如何に「ゴミゼロエミッション」を実現しているのかについてご紹介しています。 前回は「籾殻」について触れてみました。 そして今回はその「籾殻」の意外な使い方についてご紹介しますが…。 実は…飛行機の洗浄に使用されているのです。 具体的にはジェットエンジンのすすを取るために、籾殻を噴射して当てているそうです。前回記したように籾殻はケイ酸(つまりガラス成分)がメインの成分のため非常に硬く、そういった使い方もむべなるかな、です。

          お米からゴミは出ません。その4

          お米からゴミは出ません。その3

          前回からの続きです。 このシリーズでは、お米がいかに「ゴミゼロエミッション」を実現しているのか…について紹介しています。 今回もそうですが、3回程度では話は終わりませんので、しばらくお付合い下さい。 前回からの続きです。 最近見られる糠の活用方法では「酵素風呂」があります。 弊社のお客様のHPです。弊社から出る糠の行き先の一つになります。 こちらをご覧頂ければお分かりのように、糠を利用した「砂風呂」でご活用いただいています。 最近はこういったエステ業界で糠は使わ

          お米からゴミは出ません。その3

          お米からゴミは出ません。その2

          前回からの続きです。 このシリーズでは、お米がいかに「ゴミゼロエミッション」を実現しているのかについてご紹介しています。 今回もそうですが、まだまだ2回程度では話は終わりませんので、しばらくお付合い下さい。 今回は精米した時に出る「糠」についてです。 以前も触れましたが今回はもう少しくわしく述べましょう。 そもそも糠とは? 簡単に言ってしまえば「玄米の茶色い部分」ですが、目で見ると下図の通りです。いくつかの層に分かれていますが、糠層全体を専門用語で「果皮」とも言い

          お米からゴミは出ません。その2

          お米からはゴミが出ません。その1

          お米からはゴミが出ない。 そう、お米は「ゴミゼロエミッション」を達成している農産物です。 その事実は、いかに私たち日本人がお米とのつながりが深いのか…を如実に物語ります。 それは私が米屋を継いでから非常に強く感じることです。それこそが「お米が普通の農産物」ではないことの証になるのです。 「ゴミが出ない事実」は色々な場面で出てきます。 とても一回では紹介しきれませんので、数回に分けて紹介したいと思います。 今回は、弊社での「人気商品」の紹介です。 小池精米店で大人気の

          お米からはゴミが出ません。その1

          JAが集めたお米と農家から買うお米

          お客さんから時々このようなことを言われます。 「農家がJAに出荷すると色々な人のお米がブレンドされてしまうから良くないんだよね」。 これにはいろいろな誤解があるようです。 まず「ブレンド」という言葉です。 以前も触れましたが「ブレンド」はけして悪い事ではありません。米屋が行うブレンドは新しい味を生みます。 しかしここで言うブレンドとは例えば「同じ産地のコシヒカリでAさんが栽培したものと、Bさんが栽培したものを混ぜること」を指します。違う品種を混ぜることではありません。

          JAが集めたお米と農家から買うお米

          無農薬の糠ありますか?

          弊社は色々なお米を扱っています。その数、80種類を優に超えます。 そのお米をあえてカテゴライズすると…。 「業務用米」と「一般家庭用米」に分かれます。 そのうち「一般家庭用米」の種類は30種類ほどです。 恐らく都内…いや全国を見てもここまで種類を揃えている米屋は、そう多くはないと思います。 「一般家庭用米」を更にカテゴライズすると「無農薬栽培」のお米が出てきます。弊社が扱っている無農薬栽培は6種類ほど。30種類のうちの6種類ですから、それほど多いわけではありません。

          無農薬の糠ありますか?

          寿司屋が「理想のシャリ」に近づくには?その2

          前回からの続きです。 前回記載しましたが、米屋がお寿司屋さんのためにできることは、寿司屋の大将が描いている「理想の鮨」に近づけるためにお手伝いにすぎません。そのため、米屋でできることは自然と限られてくるのです。 もちろん多くのお寿司屋さんはそのことを十分にご理解いただいたうえで、そにうえでたびたびお寿司屋さんからご要望いただくのは 「いかにシャリがダマにならないか、いかにほぐれるか」 です。 つまりは「作業性の良さと口に含んだ時のホロリ感」を重視されているのです。

          寿司屋が「理想のシャリ」に近づくには?その2